教室ブログ

2023.07.11

【世界史】【ストーリー⑨近代ヨーロッパ】

【イギリス産業革命】

伝統的な毛織物業の発達による

資本の蓄積。

第2次英仏100年戦争に勝利、

植民地(北米・インド)獲得による

市場の確保。

ノーフォーク農法、

第2次囲い込み(エンクロージャー)

による労働力の確保。

この3つを契機に、

イギリスが世界初の産業革命を達成、

近代の扉を開きます。

産業革命の結果、

動力革命(水力⇒蒸気機関=石炭)と

交通革命(蒸気機関車や蒸気船)と

資本主義(資本家 vs 労働者)が

もたらされました。

 

【アメリカ独立革命】

第2次英仏100年戦争

(オーストリア継承戦争や

フレンチ=インディアン戦争など)で

経済的に苦しくなったイギリスは、

北米植民地に課税を強化しました。

植民地側は「代表なくして課税なし」と

本国側に反発、独立戦争に発展します。

イギリスを牽制したい他国も味方した、

植民地側が勝利します。

初代大統領はワシントン。

合衆国憲法は人民主権・三権分立。

アメリカはその後、

合衆国はヨーロッパに干渉しない、

ヨーロッパもアメリカに干渉するな、

というモンロー(相互不干渉)主義で、

ひたすら西へ領土拡大を続けます。

アメリカ人(というよりイギリス人)

はそれを明白な天明

「マニフェスト=ディスティニー」

と考え、先住民であるインディアンを

殺戮しまくりました。

 

【フランス革命】

アメリカ独立革命に影響され、

フランスでも市民が立ち上がり、

絶対王政が崩壊します。

ロベスピエールにより

国王ルイ16世は処刑され、

共和政がスタートします。

しかしイギリスのピューリタン革命の

クロムウェルと全く同様に、

ロベスピエール自身も独裁を始め

処刑されてしまいます。

イギリスではその後は王政復古を経て

立憲君主政になりましたが、

フランスではナポレオンが登場し

帝政が始まります。

 

【ナポレオンの支配】

カエサル、アレクサンドロス大王、

チンギス=ハンらに並ぶ、

歴史に残る英雄・ナポレオン。

瞬く間にヨーロッパを席巻します。

しかしロシアとイギリスに敗れ

2度島流しになりついに失脚します。

しかしナポレオンは、

「自由主義」「ナショナリズム」

の種をヨーロッパに蒔き、

「国民国家」誕生の礎を築きました。

 

【ナポレオン後のフランス】

復古王政(ナポレオン後)

⇒7月革命(国王を追放)

⇒7月王政(立憲君主政)

⇒2月革命(再び国王を追放)

⇒第2共和政(ナポレオン3世大統領)

⇒第2帝政(ナポレオン3世皇帝)。

ナポレオン3世は

積極的に海外進出を図るも、

プロイセンに敗北します。

 

【ウィーン体制】

ナポレオン旋風に恐怖した西欧各国は、

「ウィーン体制」を構築します。

強烈な反動主義、

ナポレオン以前の絶対王政に戻ろう、

という考え方です(正統主義)。

しかし王政復古したフランスでは

7月革命・2月革命が起こり

市民が国王を追放。

南米では次々と各国が独立します。

ついには1848年、

オーストリアとプロイセンで

3月革命が起き、

ウィーン体制は崩壊します。

またこの頃、

資本を国家が所有すべきという

「共産主義」が

マルクスにより生まれます。

 

【イギリスの覇権】

19世紀の覇権はイギリスです。

ヴィクトリア女王のもとで

「第1回万国博覧会」を実施、

鉄とガラスのクリスタルパレスに、

600万人を超える人が集まりました。

「君臨すれど統治せず」の立憲君主政、

国王<議会の議院内閣制、が成熟し、

保守党(ディズレーリ)と

自由党(グラッドストン)の

2大政党制も生まれました。

植民地としては

インド・カナダ・オーストラリアなど。

エジプトのスエズ運河も買収。

アヘン戦争では中国を圧倒。

まさに「大英帝国」でした。

 

【ロシアの南下政策】

北方戦争でスウェーデンを撃破し

バルト海の制海権を獲得。

あのナポレオンも撤退させた。

ウィーン体制でも体制側として

自由主義を抑圧しまくり大活躍。

ポーランドも分割し併合した。

ロシアはプロイセンと並び、

一気にスターダムにのし上がります。

そのロシアの永遠の課題が

「不凍港の獲得」です。

ロシアは寒すぎて、

冬になると港が凍ってしまうのです。

凍らない港を求め、南下を画策します。

が、オスマン帝国とのクリミア戦争に、

国際的に孤立させられ敗北。

リベンジマッチの

ロシア=トルコ戦争に勝利も、

プロイセンが講和に介入し、

再び南下に挫折します。

そしてロシアはアジアに目を向け

日露戦争に発展、まさかの敗北。

そしてロシアは再び

バルカン半島に目を向けドイツと対立、

WWⅠ勃発の契機となります。

 

【アメリカ南北戦争】

北部は奴隷制反対・

商工業・保護貿易・連邦主義。

南部は奴隷制賛成・

農業・自由貿易・州権主義。

北部のリーダー・リンカンが

奴隷解放宣言を発表、南部に勝利、

アメリカの分裂を回避しました。

しかしその後も黒人差別は残存…。

産業革命も成し遂げたアメリカは

フロンティアの消滅を宣言。

ついには海外進出を志向し、

帝国主義、列強への仲間入り。

19世紀末には、イギリスに代わり

世界の覇権国になります。

 

【イタリアの統一】

19世紀になってもなお、

北部はオーストリア領、

南部は両シチリア王国と

サルディーニャ王国、

その間は教皇領、と、

イタリアは分裂状態でした。

しかし「青年イタリア」の

ガリバルディが両シチリア王国を占領、

それをサルディーニャ国王に献上、

イタリア王国が誕生、

その後教皇領も併合し、

ついにイタリア半島が統一されます。

しかし「未回収のイタリア」が

オーストリア領に残り、のちに

WWⅠの火種になってしまいます。

 

【ドイツの統一】

オーストリア継承戦争、

その後の7年戦争に連勝し、

プロイセンは

英仏に次ぐ強国になります。

国王ヴィルヘルム1世から

首相に登用されたビスマルクの下で、

プロイセンは

普墺戦争&普仏戦争に連勝。

ヴェルサイユ宮殿で

「ドイツ帝国」の成立が宣言されます。

長きにわたり分裂状態だったドイツも、

イタリアに続き、ついに統一されます。

しかしこの時ドイツがフランスの

「アルザス・ロレーヌ地方」を

奪ったことはフランスの怒りを買い、

WWⅠの火種になってしまいます。

 

【中国】

満州の女真族が金を建国、

明を滅ぼし清を建国します。

康熙帝(台湾を平定)、

雍正帝(ロシアと国境を画策)、

乾隆帝(中国史上最大版図を実現)、

が3大皇帝です。

しかしいよいよ

列強の魔の手が忍び寄ります。

イギリスの三角貿易

(イギリスからインドへ綿製品)

(インドから中国へアヘン)

(中国からイギリスへ茶)

(イギリスから中国に銀)

(中国からインドに銀)

(インドからイギリスに銀)

に怒りアヘン戦争を起こすも敗北、

不平等条約を締結させられます。

アロー戦争(第2次アヘン戦争)、

日清戦争でも敗北し、

列強による中国分割が始まります。

太平天国の乱(滅満興漢)も

洋務運動(中体西用)も

変法運動(立憲君主政を志向)も

義和団の乱(扶清滅洋)も

上手くいかない。

ついには孫文が辛亥革命を起こし

中華民国を建国、清は滅亡、

2000年以上続いた

「皇帝」支配が終焉します。

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