7世紀、遂にイスラームが誕生します。
イスラームとは、一言で言えば、
「平等」の宗教です。
ちなみにキリスト教は愛、仏教は縁起。
ビザンツ帝国とササン朝が争い、
アラビア半島を迂回するルートが繁栄。
その流れの中で発展した都市メッカに、
イスラームの創始者である
ムハンマドは生まれました。
唯一神アッラーの預言者であることを
自覚した彼は、じょじょに信者を増やし
アラビア半島を支配、
ついにはササン朝を滅ぼします。
しばらくは選挙で選ばれていたカリフ
(ムハンマドの後継者)ですが、
4代アリーが暗殺されたことを契機に、
「ウマイヤ家」が世襲するように。
ここでイスラームは
シーア派(アリーの血統重視)と
スンナ派(ムハンマドの慣習重視)に
分裂してしまいます。
そしてウマイヤ家のウマイヤ朝は、
アラブ人だけを優遇する
「アラブ帝国」でした。
その後誕生したアッバース朝は、
イスラームであれば
アラブ人であろうがなかろうが平等な
真の「イスラーム帝国」でした。
全員からハラージュ(土地税)を徴収、
イスラームなら
アラブ人であろうがなかろうが
ジズヤ(人頭税)は免除。
その後イスラームは分裂します。
アッバース朝のみならず、
ウマイヤ朝勢力が作った
イベリア半島の後ウマイヤ朝、
エジプトのファーティマ朝も
カリフを名乗り、
カリフが鼎立(3人いる)事態に。
トルコは
ブワイフ朝(シーア派)
⇒セルジューク朝
(ビザンツを圧迫、十字軍の契機に)。
エジプトは
ファーティマ朝(シーア派)
⇒アイユーブ朝(猛将サラディン)
⇒マムルーク朝(トルコ奴隷王朝)
中央アジアは
カラハン朝。
…と、様々な王朝が乱立します。
その後、
西アジアはイル=ハン国、
中央アジアはチャガタイ=ハン国、
その両方をティムール朝、と、
モンゴルの支配を受けます。
その後、
トルコ・エジプトには
オスマン帝国が、
イランには
サファヴィー朝(シーア派)が、
インドには
ムガル帝国が、
イスラーム帝国として並び立ちます。
しかしじょじょに
列強の進出を許してしまいます…。