松飛台校です。
夏期講習の時期となりました。
講習の時期になると、「講習って必要なの?」と思われる保護者の方がいらっしゃいます。
結論から言うと、必要です。
講習前に、必ず面談をさせていただくのですが、
保護者様から、大人になった今でも「連立方程式はわかる」「英単語がわかる」というお話があったりします。
連立方程式は中2の範囲です。
因数分解は中3の範囲ですが、忘れたという方もいらっしゃいます。
どうして中3の範囲を忘れているのに、中2の範囲は覚えているのでしょうか?
よく思い出すと、
連立方程式は指にタコができるほど問題を解いたという記憶があったりします。
つまり、繰り返し何度もすることで記憶として残る時間が長くなるということですね。
「いつもの授業でやってるし、テストも成績がよかったから、夏期講習はいりません」というお話もあります。
確かに、テストの成績がよかったのですが、今後も同じ問題がでてきます。
それを忘れてしまってはもったいないですね。
「でも、復習しても、また忘れるんでしょ?」と、思われるかもしれません。
そうですね。忘れることもあります。
1学期に学んだことを夏休みで復習せずに、
受験期にだけ復習するとなると、忘れている量が膨大になります。
しかし、夏休みに復習すると、受験期にも記憶として残っていることが多くあります。
誰しもがそうだと思いますが、一気に100個の英単語を覚えるのは難しいでしょう。
50個目を覚えているときには、
最初に学んだ単語を忘れているかもしれません。
何度も何度も復習することで、忘れにくくなります。
短期記憶から長期記憶に変わります。
以前、トラック運転手をしていた時があるのですが、
10時間の道のりをナビなしで覚えなければいけないということがありました。
しかし、勉強の経験が生きまして、「反復学習(復習)だ!」と気づき、
仕事が終わってからも、何度も何度も道を思い出し、1週間で覚えきった経験があります。
5時間のルートは、三日で覚えなければいけなかったので、こちらも同じようにして覚えました。
何度も何度も学習することは決して無駄ではなく、長期記憶に変えるために大切なことです。
一回で覚えたい、一回やったからもう大丈夫。ということはないんですね。
30点だった定期テスト、もう一回解いたら100点とれますか?
何度も同じテストを解いたら、満点がとれるでしょうが、
それが5教科
それが3年分となると、
復習する回数はたくさん必要になりますね。
毎回の講習は、決して無駄ではなく、
長期記憶に切り替えるために必要ですし、苦手な部分をクリアするためにも必要です。