松飛台校です。
物価高やコロナ禍による経済状況の悪化で、塾代を削るご家庭が多いというニュースです。
学習塾を行う当事者としては、他人事ではありません。
教室長の私自身も、例外ではなく、家計は厳しい環境で育ちました。
とりわけ、教育熱心な家庭で育ったものの、厳しい家計の状況から、両親も苦労していたのを思い出します。
私自身、大学も大学院も奨学金ですので、返済をしている最中ではありますが、
それでも選択は間違っていなかったように感じています。
家計が厳しいのはよくわかっていましたので、高校を卒業したら働こうと思っていましたが、
両親からの強い勧めで、進学をしました。
その進学のおかげさまで今がありますので、奨学金の返済はありますが、良かったと思っています。
もちろん、それどころではないご家庭があるのも重々承知の上ではあります。
この記事では、「塾代をたくさんかけないと学べない」というところにシフトがおかれているように思えます。
確かに、塾に通えば、授業カリキュラムが組まれ、指導も受けられますから、学ぶことはできます。
しかし、一番大切なのは、学ぶ姿勢だと思います。
どんなに良い講師に指導を受けようと、授業中に寝ていたり、宿題をやってこないようでは、成績はあがりません。
講師に指導を受けなくても、自学習がしっかりしていれば、学力はあがります。
自学習をしていれば上がりますが、“何を”“どう”学ぶかが大切です。
この点については、以前の記事「「自習をしなさい」といわれたら」をご覧いただければと思います。
何を、どう、学ぶかという対象と方法を押さえていないと、自学は難しいのが現状です。
そうなると、授業を受けるほかありません。
授業を受ける数が多ければ多いほど、金額も高くなるのは必須です。
もちろん、受験などの際には、自学のみでは難しいこともあります。
学習計画の徹底や問題解説が必要なこともあります。
すべてを自学で補うのは難しいですが、必ずしもすべてを授業で補う必要はありません。
バランスが大切です。
成績は勉強の量と質、そして、モチベーションのかけ算で出ます。
どれかがゼロやマイナスでも、結果は望ましいものではありません。
どこの係数を大きくするか。これが大切です。