4 月から 5 月にかけて小学校 5 年生の理科では天気の観察を行います。
学校によって活動内容に多少の差異はありますが、この活動を昔と今で比べてみましょう
【数年前】
NHK 教育テレビで観察映像を視聴→天気(雲の動きや空模様)を観察し、ノートに絵を描き、空の状態を
記入→先生のまとめや観察した内容を個別にまとめる(時間があれば班で発表)
【現在(地域にもよりますが)】
① 先生がデジタル教科書を使い、空(天気)の観察ポイントを画像で説明
(空を見て雲が 8 割出ていても「晴れ」なのです!ご存じでしたか?)
② 個人タブレットをもって外に行き、毎回同じ場所から空を撮影(日にちをまたいで 5 回ほど)し、
PowerPoint や授業支援ソフトを活用して観察カードを作成(撮影した画像を挿入、編集作業)
③ 各自が作成した観察カードを班で共有、意見交換して、天気の観察から気づいたことや、天気予報を
する方法などをまとめ、班で発表
1人1台学習用タブレット端末の貸与が始まって2年目。いろいろなことに活用され始めていますが、そのお
かげで「アウトプット」する能力が求められるようになりました。記入や絵を描くことに取られていた時間が、
撮影で済むことで短縮され、まとめる時間や発表する時間ができたのです。しかしこの「アウトプット力」、学
校だけでは身につきません。普段ご家庭でされている会話こそが土台となります。知識の上に構築される発
信力こそ、次世代で求められる能力になってきているのです。