こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、
投稿させていただきます。
前回の続きです。
いよいよ最後の教えになります、「③人間の悩みは無くならない」について。
これは過去に何度かお話しましたが、改めて解説をしたいと思います。
お釈迦さまは元々北インドの小国の王子様でした。庶民とは違う割と裕福な生活をしていましたが、この人間の「悩み」を無くしたいと。その先に悟りがあるのではないかと思い、修行に身を投じました。
当時の北インドは「修行ブーム」があり、色んな人が悟りの為に修行に身を投じていたらしいですね。人間の本質的なところに興味を持ち、事を成そうとしていた時代でした。
お釈迦様の修行は今では到底考えられないような修行をしていました。
ある日は滝に打たれ、日々断食をし、自然と同化し、自分の身体を息絶える寸前まで追い込んだとの事です。
ある時、川を渡ろうとしました。それはとても浅い流れの緩やかな川でした。
お釈迦さまはギリギリまで身体を追い込んでいますから、そのような流れの緩い川でさえ流されてしまいそうになります。
木の根や草木に掴まりながら一歩ずつ川を渡っています。その時ももちろん悩んでいるんですね。
やがてお釈迦さまは悟ります。「難行苦行は無駄である」と。
つまり「こんなにも修行をして、自分を追い込んでも悩みがなくならない」と言うことに気付きました。その事を悟り、後世に受け継いでくださったという事です。
人間の悩みとは「自己防衛本能」や「生存本能」であります。つまり、生きるための手段だという事です。また、幸せになる為の原動力であるともいえます。そういうシステムになっていることに気付き、教えを説いてくださったお釈迦さまは本当に偉大で、ありがたい存在であることは言うまでもありません。
人は何か成したいという「欲」を持った時、行動に移す前に「悩む」様に出来ています。その悩みによって「本当に必要なモノに気付く」という事が出来ます。
次回に続きます。