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2023.03.23

【開成高校】国語5年分講評ー5 2018年度

【2018 概観】

 

 

評論文がやや難しかったのではないか。

大学入試レベル。

「モニュメント(記念物)の表面に、

出来事の余剰(当事者本人の記憶)

が現れる、

バイアス(偏見)なく、

ありのままのそれに触れて欲しい」

という話。

東大・桜蔭・開成は、

本当に例年素材にハズレなし。

 

小説は荻原朔太郎の、

「一校に憧れその帽子をかぶり、

一校生だと女子に勘違いされときめき、

しかし罪悪感に耐えられず

発狂し帽子を破壊」という

こじらせ系ストーリー。

 

古文は短いし易しかった。

 

 

 

【2018】 やや難 20分

 

 

<問一 内容説明> 標準

ポイント:

ありのままではなく色眼鏡で

 

あらかじめ何らかの政治的・倫理的

メッセージ(バイアス)を持って

モニュメントに接し、

ありのままの「出来事の余剰」を

体感しようとしないこと。

 

 

<問二 内容説明> やや難

ポイント:

後から何が解ったか

 

私たちが他者の記憶を分有するためには、

当事者本人の記憶と結びついた

「出来事の余剰」が必要だが、

その余剰が最も強く現れるのは

「モノの表面(境界面)」であり、

子供たちが船底に手を触れる行為は

まさにその示唆である、

と筆者は受け取った。

 

 

 

【2018】 標準 20分

 

<問一 心情説明> 標準

ポイント:

誰もいない散歩道でドヤ顔 in 空想

 

自分の好きな一高の夏帽子をかぶり

得意満面で闊歩し、

空想の悦楽に耽っている心情。

 

 

<問二(1) 心情説明> 標準

ポイント:

かわいい子にチヤホヤされて上がる↑↑

 

美しい娘に、

自分は一高の生徒であると思われ、

うれしくはずかしい気持ち。

 

 

<問二(2) 心情説明> 標準

ポイント:

バレたら嫌われるかな

 

自分は一校生ではないことが発覚し、

娘に軽蔑されたらとうしようと

心配し焦る気持ち。

 

 

<問三 心情説明> やや難

ポイント:

娘への決別、自らへの断罪

 

娘に対し自分を偽っている

苦悩に耐えられなくなり、

その契機となった

一高の帽子の象徴である

リボンを踏みつけることで、

泣く泣く娘と決別し、

自らを断罪したい気持ち。

 

 

 

【2018】 標準 10分

 

<問一 解釈> 標準

ポイント:

行く末が限られていない

 

いつ終わるとも解らない厳しい旅路

 

 

<問二 内容説明> 標準

ポイント:

指示語は直前(特に古文はそう)

 

飢えている人に、

大きいみかんは出し惜しみし、

小さいそれを与えること

 

 

<問三 内容説明> 標準

ポイント:

神仏の化身が自分の心を「はかる」

 

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