【2018 概観】
評論文がやや難しかったのではないか。
大学入試レベル。
「モニュメント(記念物)の表面に、
出来事の余剰(当事者本人の記憶)
が現れる、
バイアス(偏見)なく、
ありのままのそれに触れて欲しい」
という話。
東大・桜蔭・開成は、
本当に例年素材にハズレなし。
小説は荻原朔太郎の、
「一校に憧れその帽子をかぶり、
一校生だと女子に勘違いされときめき、
しかし罪悪感に耐えられず
発狂し帽子を破壊」という
こじらせ系ストーリー。
古文は短いし易しかった。
【2018】 やや難 20分
<問一 内容説明> 標準
ポイント:
ありのままではなく色眼鏡で
あらかじめ何らかの政治的・倫理的
メッセージ(バイアス)を持って
モニュメントに接し、
ありのままの「出来事の余剰」を
体感しようとしないこと。
<問二 内容説明> やや難
ポイント:
後から何が解ったか
私たちが他者の記憶を分有するためには、
当事者本人の記憶と結びついた
「出来事の余剰」が必要だが、
その余剰が最も強く現れるのは
「モノの表面(境界面)」であり、
子供たちが船底に手を触れる行為は
まさにその示唆である、
と筆者は受け取った。
【2018】 標準 20分
<問一 心情説明> 標準
ポイント:
誰もいない散歩道でドヤ顔 in 空想
自分の好きな一高の夏帽子をかぶり
得意満面で闊歩し、
空想の悦楽に耽っている心情。
<問二(1) 心情説明> 標準
ポイント:
かわいい子にチヤホヤされて上がる↑↑
美しい娘に、
自分は一高の生徒であると思われ、
うれしくはずかしい気持ち。
<問二(2) 心情説明> 標準
ポイント:
バレたら嫌われるかな
自分は一校生ではないことが発覚し、
娘に軽蔑されたらとうしようと
心配し焦る気持ち。
<問三 心情説明> やや難
ポイント:
娘への決別、自らへの断罪
娘に対し自分を偽っている
苦悩に耐えられなくなり、
その契機となった
一高の帽子の象徴である
リボンを踏みつけることで、
泣く泣く娘と決別し、
自らを断罪したい気持ち。
【2018】 標準 10分
<問一 解釈> 標準
ポイント:
行く末が限られていない
いつ終わるとも解らない厳しい旅路
<問二 内容説明> 標準
ポイント:
指示語は直前(特に古文はそう)
飢えている人に、
大きいみかんは出し惜しみし、
小さいそれを与えること
<問三 内容説明> 標準
ポイント:
神仏の化身が自分の心を「はかる」
試す、査定する