【2019 概観】
マス目がない、枠だけある記述問題、
まさに東大。
評論文の作者は
クセが凄いがいいことを言っている、
「他者を思いやり寄り添うことや、
あえて枠からはみ出すことは、
AIには出来ない」。
小説は
「群衆心理に飲まれ冷静さを欠く、
全員が被害者の、
引揚者たちによる船中異常裁判」。
これもクセしかない素材。
古文は
「攻守のバランスの梶原景時、
攻め一辺倒の源義経」
の対比。
【2019】 標準 20分
<問二 理由説明> やや難
ポイント:
なぜ問うか?怯えているから
「覚えられる、忘れない」
「偏差値の高さ」「優等生」
のような処理能力の高さをこそ
人間の尊厳だと思い込む人たちが、
AIに自身の存在を
脅かされるのではないかと怯えるから。
<問三 内容説明> 標準
ポイント:
予定調和のAIの出力と対極
目の前の他者が傷付いていると理解し、
なんとか寄り添ってあげようとする、
入力情報を遥かに超えた、
内発的に湧き出してくる、
人間らしい魔法の言葉。
<問四 内容説明> 標準
ポイント:
筆者の息子の新時代の生きざま
偏差値や学歴などの、
皆が一様に求める価値から解放された、
他者評価に汲々としない、
自分を信じ堂々と我が道を行く、
「はみ出す存在」としての若者。
【2019】 やや難 20分
<問一 内容説明> やや難
ポイント:
何が「卑劣」=いやしいか
誰かが財産を没収され
海に投げ込まれようとしているのに、
自分はわが身可愛さに、
全員一致への賛成は
不可抗力で致し方なしと、
彼を見殺しにしようとしていること。
<問二 内容説明> やや難
ポイント:
夜と昼の比較と相違点
夜には落ち着いて
議論出来ている人間たちも、
昼間には群衆心理に飲まれ
冷静さを失い、
適切な判断能力を
欠いていたということ。
【2019】 標準 10分
<問一 解釈> 標準
ポイント:
「大浪」「うち損じ」「修理」など
船を出すことが出来ない
<問二 語句の意味> 標準
ポイント:
「どうしたらよいだろうか」
「あしければ」
Aがウ、Bがア
<問三 内容説明> 標準
ポイント:
攻めるべきは攻め、引くべきは引く
オ
<問四 内容説明> やや難
ポイント:
「片」=片手落ち
攻め一辺倒で他を考えず、
片手落ちだということ