教室ブログ

2023.03.26

【ダブルバインドのおはなし#1】

こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、

投稿させていただきます。

 

今回のお話は心理のお話です。

皆さんはこの「ダブルバインド」という用語を見聞きしたことはございますでしょうか?

直訳すると「両方を縛る・拘束する」という意味になります。

 

そしてダブルバインドの結論を申し上げますと「どっちを選んでも嫌な状態になる・させる」という事です。意味だけをお伝えしてもイメージが湧かないと思いますので、例に沿って解説を致します。

 

例えば、ある会社に新入社員が入社しました。まだ大学を卒業したばかりのフレッシュな人材です。その人をAさんとします。

Aさんの上司にあたる人をBさんとします。Bさんは30代前半の課長さんです。仕事をバリバリ行う野心のあるサラリーマンだとします。

 

Aさんは右も左もわかりません。するとBさんは優しくAさんにこう言います。「わからないことがあれば何でも聞いてね。」とAさんを育成しています。

 

その後、Aさんは「すみません。この資料の作り方がわからないのですが」と相談に伺いました。するとBさんは「お前、そんなこともわからないの?人に聞く前に自分で調べろよ。」と言います。Aさんは(何でも聞いてと言ったのに…仕方ない。自分で調べて仕事を進めるか)と思い、仕事に戻ります。

 

そして、自分なりに時間を掛けて調べたのち、資料が出来上がりました。その資料をBさんに提出した時、こんなことを言われます。「お前さ、こんなんじゃだめだよ。全部やり直しだよ。なんでわからないなら聞いて来ないの?てか、こんなことも出来ないなんて大学で何勉強してきたの?ったく最近の若い奴は…」などと、グチグチ文句を言われます。

 

Aさんは(さっき聞いたら調べろって言ったじゃないか…どうすりゃいいんだよ)と思います。

 

以上のようにある一定のルールに基づいて、どっちを選んでも嫌な思いをする状態を「ダブルバインド」と言います。

 

皆さんは上記のようなシーンについてイメージが出来ますか?

 

次回に続きます。

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