【2020 概観】
2018⇒2022の5年間で
難易度最凶の年。
評論文。
(一)は、
本文に書いてないことを「想像」
しなければならず激ムズ。
東大受験生でも半分くらいしか
正答出来ないだろう。
(四)も、
「コペルニクス的転回」は、
並の大学受験生は知らない。
小説も全体的に難しい。
(三)は、
「文字が書けた」だけでなく、
「これで誰かに思いが伝えられる」
喜びまで盛り込めたかどうか。
(四)は、
「辛い時は文字を見て
私たちを思い出して」だけでなく、
「あたしも同じ経験をしたから解るわ」
的な要素まで盛り込めたかどうか。
【2020】 やや難
<本文要旨>
登山とは
予定調和のスポーツとは違い、
判断と成り行きの
連続作業を必要とされる、
究極の自由を享受出来る、
旅に似たゲームである。
しかしGPSの登場で、
五感を通じての
環境との関係性の構築の
必要性がなくなり、
冒険(登山)の喜びの源泉が
失われてしまった。
<問三 想像力> 難
ポイント:
山の高さは関係ない
登山とは、
予定調和のスポーツとは違い、
判断と成り行きの
連続作業が必要とされる、
旅に似たゲームである。
登山の喜び(目的)とは、
そのような自由の感覚を体感出来る
「プロセス」の中にあるのであり、
高い山に登ることに自体に
意味があるのではないという思い。
<問四 内容説明> やや難
ポイント:
コペルニクス的転回=180°転回
人間が冒険するのは、
周囲に働きかけ、
自己存在を確認出来る喜びを
体感したいからだが、
GPSはその「働きかけ」を
奪ってしまうので、
冒険の喜びの源泉が失われてしまい、
冒険という行為そのものの本質を
侵しかねないということ。
<問五 内容説明> やや難
ポイント:
もどかしい=本質に至れない掻痒感
私は、
周囲の世界に五感を通じ働きかけ、
関係性を構築することで
自己存在確認の感覚を得たいのに、
GPSを使用することで、
周囲と自分の間に壁を感じてしまい、
その土地の真実の姿がつかめず、
本質(目的)に至れず
無念であるということ。
【2020】 やや難
<本文要旨>
まだ識字率が低かった時代の、
文字が持つ素敵な力
(人を想起する装置)について。
<問三 内容説明> やや難
ポイント:
大喜びの理由
夢中で覚えた一連の文字を
遂に自力で書けた喜びと、
今後は自分の思いを
他者に伝えることが
出来るようになった喜びの、
血沸き肉躍るほどの、
チャオミンの大きな感動。
<問四> 標準
ポイント:
愛しい重み=愛情の言葉の数々
自分を生み育んでくれた人たちから
自分への言葉の数々には、
愛情がたくさん
詰まっているということ。
<問五 理由説明> やや難
ポイント:
お母さんが短い手紙に託した想い
シューインが新生活で辛い時は、
文字を書き歌うことで
故郷の人々を思い出し
笑顔を取り戻せるはずだと、
チャオミンのお母さんは、
同じ経験をした
先輩として知っており、
そんな不思議な力を持つ
文字で綴る手紙を
彼女へのはなむけに
しようとしたから。