小学校教育に英語が導入されてからしばらく経ちますが、今でもなお、「英語は中学校に入ってから」と
考えている方が多いようです。「小学校で習う英語は会話がメインだし、テストもないから焦って
勉強しなくても大丈夫だろう。」「中学校に入ってから十分取り戻せるだろう。」このように考えている
方が多い様です。残念ながら、違います。そういう考えが災いし、英語が全くできなくなってしまう方が
多いです。これには原因がありますが、出身小学校の方針により、扱われる内容が全く異なる点です。
小学英語とは言え、教科書もありますし、内容も定められています。小学5年生から2年間かけて身に
付けるべき単語も文法もあるのです。5W1Hと言われる疑問文も扱われています。
小学生対象の英語ワークを見ると、多くの身に付けるべき単語がありますし、文法の練習問題も充実して
います。それが小学校によって、単語の書き取りを一生懸命にやっているところもあれば、
会話を楽しむだけ終わりだったりするようなのです。
しかし、中学1年生で習う英語は、「小学校で習った文法・単語は全て習得しているもの」として扱われ、
小学校の教科書にあった英単語(年月日、季節、数字、身の回りのモノ)は知っているものとして
進められます。出身校によっては、単語スペルすらはおろか、アルファベットすら練習せずに進級して
しまうケースもあるようで、それが中学校での学力の二極化に繋がっている原因の一つかもしれません。
中学1年生は、小学校の学習習慣が残ったまま、十分に対策せずにテストに臨んでしまうケースもあり、
初めての中間テストから、ほとんど単語が書けずに白紙状態…というケースもあるようです。
新中学1年生の皆さん、小学校の教科書にある英単語、どのくらい書けますか?
書けない方は危機感をもって、春休み中に習得しておいた方が良いですよ!