中三生や高三生にとって、受験前の夏休みは、冬休みはもちろん大切です。
「夏を制する者は受験を制す」という言葉もありますよね。でも、私の指導経験と私自身の受験時代を思い出してみても、実際は「夏の前に制した者のみ、受験を制す」が正しいと思います。
新中三生や高三生は、学年末テストが終わって、新学年がスタートする4月までの春休みは、これから1年間勉強頑張るんだから、春休みはのんびりしよう、とか、夏休みや冬休みは、猛勉して遊ぶ時間がないから、春休みは思い切り遊ぼう、とか考えている人が多いのではないでしょうか。そこに落とし穴が潜んでいます。
それは、受験年度の夏休みや冬休みは、みんな猛勉をします。当然ですよね。入試1年前の春休みは、1学年が終了した安心感、宿題も少なく、春の暖かさにもつられて、フッと気がゆるみがちになります。それでも、頑張って、学年の一区切りするこの春休みに、わからない単元、苦手と感じている単元の復習を効率的に行った人と、気が緩んだままな人とは、天と地の差が出てきます。気が緩んだままの人は、新学年のスタート地点が、かなり後方からのスタートになります。
わからない単元は特にない、定期テストでも問題なかったと言う人の場合でも、復習をしないと、必ず忘れてしまいます。かつ、入試問題は、普段の定期テストとは違って、全て初見の問題で、独特の出題形式となっているため、出来るだけ早く、その傾向を把握して、慣れることが必要になってきます。定期テストで問題なかったという人には、春休みは、正に応用力をつけるための絶好のチャンスなのです。
特に英語や数学は積み上げ式教科と呼ばれ、一つの単元が次の単元のベースとなっていて、苦手箇所を残していると、新学年になってから勉強を始めたのでは間に合いません。英語や数学のような積み重ねが必要な科目の復習には、春休みがもっとも適しています。
春休み、ゆっくりしようかなと考えていた人居ませんか?春休みが大切だということがわかりましたか?
次回は、『春休みに、どうやって勉強するのがいいのか』お話をしたいと思います。