こんにちは、個別指導Wam藤の木校です。
受験に向けた勉強は進んでいるでしょうか。富山県は2月冒頭が私立高校一般受験、2月中旬~下旬が県立高校推薦入試、3月冒頭が県立高校一般受験で、ここからはせわしなく試験が行われていくことになります。その中でも計画性を重視してペースを意識した受験勉強をしていきましょう!!
一般入試で言えば、どの科目も特徴に応じた難しさがあるかと思いますが、中でも国語はどう対策を打てばよいのか悩んでおられる人も多いかと思います。今回は国語の説明文(または論説文、説明的文章)読解問題の解き方についてお話しましょう。
国語の文章は長く、だらだらと読んでいても頭に入ってきません。試験の時間もお昼前後で眠くなる印象がありますね。
そこでいかに要点に絞って集中力を切らさないかが重要になります。注目してほしいのが「接続詞」です。
接続詞とは語句や文章をつなげる言葉で、接続詞を使っている人が「前の事がら」に対して「後の事がら」をどのように感じているかを示すものです。
接続詞には 順接/逆接/並列・添加/選択・対比/言い換え/例示/譲歩/転換 といろいろありますが、
特に重要なのが「逆接」です。
逆接の接続詞の直後には筆者の言いたいことが続く場合が多く、そこを問題でダイレクトに問われることもあります。
逆接の接続詞には次のようなものがあります。
しかし、しかしながら、が、だけど、けれども、でも、それでも、ものの、とはいうものの、とはいえ、とはいっても、ところが、のに、なのに、それなのに、にもかかわらず、それにもかかわらず |
なので、文中に「しかし」「ところが」といった逆接の接続詞が出てきた場合、すぐに丸印で囲んでおき、見返す際はそれを中心に見ていくのがよいでしょう。筆者はこの方法で大学入試まで読解に挑んでいました。
次に重要なのが言い換えの接続詞です。「つまり」「すなわち」などの後には、筆者の意見や文章全体の要約・まとめがくる場合もあります。
言い換えの接続詞には次のようなものがあります。
つまり、すなわち、要するに、いわば、いうなれば、いうならば、言ってみれば、逆に言えば、裏を返せば、特に、とりわけ、なかでも、その中でも |
一方「例えば」などで例を出す場合、そこには意見として言いたいことがわかりにくいのでより具体的に伝えたいという意図があります。その部分は読めばより筆者の言いたいことがわかりやすくなりますが、文章の大体の意味が飲み込めているなら無視して構いません。
例示の接続詞には次のようなものがあります。
例えば、具体的には、どのようなものかというと、どういうことかというと、実際に、現に、事実、一般的に、普通、通常 |
「たしかに」などの譲歩の接続詞もチェックするとよいかもしれません。というのも後に逆接の接続詞がくるよという合図だからです。「たしかに」などの譲歩の接続詞で、まず多くの人が認める共通認識や常識が語られ、その後に「しかし」と筆者の主張が続くことがよくあります。
<例>確かに科学技術の発展は我々の生活に多大な恩恵をもたらした。しかし、必ずしも全ての人が幸せかといえば否、と言わざるを得ない。
譲歩の接続詞には次のようなものがあります。
たしかに、なるほど、もちろん、むろん |
接続詞全部をチェックすべき、という人もいますが、まずは逆接の接続詞から注目することをおすすめします。
あと、段落を1つ読み終えるたびに、必ず問題に戻るようにするとよいでしょう。その都度解ける問題があれば解いてから先を読むようにしておきます。これにより一周読み終わると同時に全問の解答が終了することが可能になります。文章が長くなるほど効果を発揮します。
模試などを通じて試してみてください。英語でも「However」など逆説の接続詞が出てくるので長文割合の高い富山県県立入試では有効な手段の一つかもしれません。
国語は思うようには上がりませんが、積み重ねが実を結ぶ教科です。皆さんの健闘を祈ります。
【参考】
「国語」は「適当」ではなく、体系的に解くもの!!(論説文編)
https://www.juku.st/info/entry/463
接続詞の教え方に戸惑いませんか?
https://www.juku.st/info/entry/142
接続詞について (一覧と解説)
https://pothos.blue/setuzokusi.htm