【アジア古代中世】
【皇帝による大帝国:漢・唐】
【黄河文明・長江文明】
中東でメソポタミア文明や
エジプト文明が興っていたとき、
中国でも同じく、
川のほとりに文明が興りました。
それが黄河文明・長江文明です。
黄河付近は乾燥していて麦作、
長江付近は湿潤で稲作が中心です。
【殷・周】
中国最初の王朝は殷と言われています。
甲骨文字という文字が生まれました。
悪政だったので、
周という国に滅ぼされます。
中国ではこのように、
悪政が有徳者に取って代わられることを
「易姓革命」と呼びます。
【春秋・戦国】
中国はこれより戦乱の時代に入ります。
この時代、「諸子百家」と呼ばれる、
たくさんの思想家が生まれました。
儒家の孔子や法家の韓非子などです。
同時期にインドではブッダが、
アテネではソクラテスが活躍し、
「枢軸の時代」
(=歴史の軸となる転換期)
と呼ばれています。
【秦・漢】
戦国時代を、秦が統一しましたが、
たった20年ほどで滅亡します。
秦を引き継いだ漢は、
北方の匈奴に苦しめられたり、
外戚(皇后の親族)や
宦官(去勢された官吏)の
政治介入などで混乱しつつも、
領土を拡大し続け、
約400年続く大帝国になりました。
秦は法家を、漢は儒家を採用しました。
【三国・五胡十六国・南北朝】
漢が滅びた後、また混乱します。
「三国志」で有名な、
曹操・劉備・孫権による
鼎立(三国時代)を経て、
北方の異民族(匈奴や鮮卑など)が
華北に侵入(五胡十六国時代)、
漢人たちは江南に逃れました
(南北朝時代)。
この後続く隋・唐も、
鮮卑の拓跋氏による征服王朝です。
【隋・唐】
南北朝を統一した隋はすぐ滅びますが、
均田制・租調庸制・府兵制などの
中央集権体制は、
その後の唐に引き継がれます。
唐も約300年続いた大帝国です。
しかしその唐も、
皇帝玄宗が楊貴妃に溺れ傾国、
イスラーム(アッバース朝)に敗北、
中央集権(=律令=法治)体制が
崩壊し滅亡しました。
【古代インド】
4大文明のひとつインダス文明が興る。
文字が未解読なためナゾの多い文明。
最初に出来た王朝はマウリヤ調、仏教。
次はクシャーナ朝、同じく仏教。
次はグプタ朝、こらはヒンドゥー教。
インドは仏教とヒンドゥー教の発祥地。
仏教はその後東南アジアへ、
インドではほぼ勢力を失う。
【中世インド】
中世はイスラーム教が席巻、
イベリア半島、インド、東南アジアも
次々イスラーム化。
デリーを中心に栄えた
5つのイスラーム王朝、
総称が「デリー=スルタン朝」。
そして大帝国ムガル帝国が爆誕。
16世紀は、
オスマン・サファヴィー・ムガルと、
巨大なイスラーム帝国が並び立つ。