教室ブログ

2022.12.22

【倫理コラムー28】ロールズ/サンデル

A importância de John Rawls para o liberalismo do século XXI • LIVRES

【ロールズ/サンデル】

得意技:正義論/共同体主義

活躍した時代:現代ヨーロッパ/

現代アメリカ

 

ロールズは、

ホッブス/ロック/ルソーの「社会契約説」を

援用(参考に)し、「正義」について考えた人です。

いちばん大事なのは「自由」だが、

「平等」(機会の平等、格差是正)

もそれに次いで大事だ、と言いました。

現代の「リベラリズム≒福祉国家」

の理論に影響を与えました。

 

サンデルは、

ロールズの自由主義(リベラリズム)を、

「自由過ぎる」と批判しました。

人は共同体なしには自由に振舞えない、

人間は共同体に縛られてこそ自由だ、と、

共同体(が示す共通善に導かれること)

の大切さ(コミュニタリアニズム)を説きました。

 

この論争を「リベラル=コミュニタリアン論争」

と言いますが、ぼくはどちらかと言えば、

後者に分があると考えます。

自由過ぎるとかえって不自由だ、

縛りがあるからこそ自由だ、

という逆説はよくあることです。

 

真に自由になるためにこそ、

自分を縛るもの

(常識や倫理などの判断基準)を、

勉強を通じ、周囲との人間関係を通じ、

身に着けて下さい。

「負荷なき自己」では、賢明な選択は出来ません。

この記事をシェア

教室検索

  • 郵便番号で探す
  • 市区町村名・教室名で探す

\入力はカンタン30秒

フリーダイヤル® 0120-20-7733 受付時間:10:00~22:00(年中無休)