【ロールズ/サンデル】
得意技:正義論/共同体主義
活躍した時代:現代ヨーロッパ/
現代アメリカ
ロールズは、
ホッブス/ロック/ルソーの「社会契約説」を
援用(参考に)し、「正義」について考えた人です。
いちばん大事なのは「自由」だが、
「平等」(機会の平等、格差是正)
もそれに次いで大事だ、と言いました。
現代の「リベラリズム≒福祉国家」
の理論に影響を与えました。
サンデルは、
ロールズの自由主義(リベラリズム)を、
「自由過ぎる」と批判しました。
人は共同体なしには自由に振舞えない、
人間は共同体に縛られてこそ自由だ、と、
共同体(が示す共通善に導かれること)
の大切さ(コミュニタリアニズム)を説きました。
この論争を「リベラル=コミュニタリアン論争」
と言いますが、ぼくはどちらかと言えば、
後者に分があると考えます。
自由過ぎるとかえって不自由だ、
縛りがあるからこそ自由だ、
という逆説はよくあることです。
真に自由になるためにこそ、
自分を縛るもの
(常識や倫理などの判断基準)を、
勉強を通じ、周囲との人間関係を通じ、
身に着けて下さい。
「負荷なき自己」では、賢明な選択は出来ません。