教室ブログ

2022.12.07

【倫理コラムー25】ソシュール

【ソシュール】

得意技:構造主義

活躍した時代:現代ヨーロッパ

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ソシュールは言語学の祖です。

フロイトやユングが「無意識」を武器に、

理性に疑問を呈したように、

ソシュールは「言語」を武器に、

理性に疑問を呈しました。

 

人間は自身の理性で自身を自由に

コントロール出来ていると考えているが、

それは誤りだ。

人間は言語を含む社会(=構造)に縛られており、

人間の考え方は、

フロイトの「リビトー」と同じように

「無意識に」「不可避的に」、

それら構造の影響を受けている。

こんなふうにソシュールは考え、

彼には始まる系譜を「構造主義」と言います。

 

たとえば日本語には

「蝶」と「蛾」という2つの語彙がある故に

それら2つの違いを認識できますが、

フランス語では、それらを表すための語彙は

「パピヨン」という1つしかありません。

つまり、言葉がないせいで、

フランス人は蝶と蛾の区別が出来ません。

これほど左様に、言語(および社会構造)は、

人間の理性(≒認識)に強烈な影響を与えています。

英語の「L」と「R」の発音が日本語にはないため、

日本語の英語学習者にとって、

その識別が極めて困難なことも同様の事例ですね。

 

大いに勉強してください。

視野と見聞を広めて下さい。

勉強することで、

日本という国と、日本語という言葉を

相対化(=客観視)できます。

 

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