こんにちは。
個別指導Wam中板橋校です。
最近の入試が「暗記偏重」から課題解決型の「思考力・判断力・表現力」を測る問題に変わってきていることから、
以前より暗記を軽視してしまう人が増えてきています。
しかしながら、いずれも「基礎基本となる知識や技能」があってこその問題解決型問題なので、
むしろ暗記の重要性は高まってきています。
そんな中、特にコロナ禍以降、暗記ができている子とできていない子の学力差が
これまでにないほど歴然と開いてきています。
最近、新たにお会いする生徒の中に興味深い共通点が見られたので、
今回はその共通点についてお伝えしていきます。
ご存じの通り、2020年度の学習指導要領により、小学校から英語が必修科目になりました。
それにより、当然ながら中学校や高校でも学ぶべき勉強が変わってきています。
例えば、覚えるべき英単語数でいうと、
従来は中学校卒業までに1200語程度だったのに対し、新学習指導要領では2200語~2500語、
高校卒業までに3000語だったものが、4000語~5000語となりました。
詳しくはこちらの記事をご参照ください。
その上、コロナ禍の初期にあった臨時休校や分散登校により、
年度の最初に行う重要な単元の学習が、生徒自身の自主勉強に委ねられました。
暗記量が急増したのに、
その勉強は各人に任されていたというわけです。
ここまででお分かりでしょうか?
勉強のやり方や習慣が定着している人が
学習の変革期にしっかり対応して結果を出してきた一方、
自分で勉強する習慣がない人は、
「定着すべき知識が身についていなかった」というのが今になって明らかになっているのです。
面談で初めてお会いする生徒の中には、
2020年度に学んだはずの内容があまり定着していない人が多々います。
しかも、それに輪をかけて
「暗記よりも活用問題が重要だ」
という風潮が強まりつつある中、面倒な暗記から逃げる生徒が増えてきています。
学校のテストや模擬試験で平均点が取れていない人は、
単語や公式といった「覚えないといけない基礎」があやふやです。
早めに取り戻す勉強をしないと、
さらに覚えるべき暗記事項が次々と出てくるので、受験までに覚えきれず破綻することになります。
家で勉強習慣がない生徒は、周りが誘惑であふれている以上、
これから一人で勉強を始めようと思ってもなかなかできることではありません。
塾などをペースメーカーにして、少しずつ自主学習をスタートしていくことが理想的です。