【ルター&カルヴァン】
得意技:福音主義&予定説
活躍した時代:近世ヨーロッパ
ルターとカルヴァンは、キリスト教改革の旗手です。
堕落が進む教会に対し、
「イエスの教えに帰れ!」という
キリスト教原点回帰の運動をしました。
福音主義とは、聖書主義、すなわち、
「イエスの教えに忠実に」という意味です。
「贖宥状(免罪符)を買えば神の国に行ける」
などとは、少なくともイエスは言っていない、
聖書には書いていない。
また、カルヴァンは、「予定説」を提唱しました。
すなわち、死後「神の国」に行けるか否かは、
あらかじめ神によって決められている。
「なんだ、それじゃあ頑張ろうが
頑張らなかろうが人生の意味ないじゃん!」
…違います。
一方でカルヴァンは、「職業召命観」
を提唱しました。すなわち、
どの仕事も神からの命令だから、
今の仕事をひたすら頑張れる人は、
きっと神に選ばれた、
神の国にいける人のハズだ!
なぜなら自分は、神が命令した今の自分の仕事を、
こんなに頑張れるのだから(天職)。
こんなふうに考えて、
当時のプロテスタント(ルター派やカルヴァン派)の
人たちは、勤勉に働きました。
「絶対」はないけれど、「絶対」を信じて。
そして目の前の仕事に熱心に打ち込めば打ち込むほど、
「自分が神の国に行けること」は、
より現実味を帯びてくる。
みなさんも同じです。
「絶対合格」はないけれど、
「絶対合格」を信じて。
そしてそれは、
目の前の勉強に打ち込めば打ち込むほど、
篤く信じられるようになります。