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2022.10.03

【人には千手観音が宿っているおはなし-1】


こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、
投稿させていただきます。

 

歴史が好きな方やお寺巡りが好きな方は像の実物をご覧になったことがあると思います。千手観音は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊です。

この神様は、生きとし生けるもの全てを救済したいという大いなる慈悲をもった菩薩です。 その特徴は、千の腕と千の眼で表され、あらゆる人々を見守り、苦しみや悩みに手を差し伸べると言われています。

そして、その神様は皆さんの心にも宿っています。宗教めいたお話ではありませんので、リラックスした気分で読み進めてくださいね。

人間はありとあらゆる価値観や思考、モノや環境を生み出してきました。特に日本は戦後高度成長期を経て経済や技術が爆発的に進歩しました。

それは、全て人の手によるものであり、一人の力は小さくとも大勢が集まれば千寿の知恵が生まれます。

その過程において、常に失敗をし続け、やがて成功へと導かれた今現在があります。

ところで、我々に千手観音が宿っているとはどういう事でしょうか。

それは「一度失敗をしても次の手次の手と新たな試行錯誤を繰り返す」という事です。

例えばある機械メーカーが洗濯機を開発したとしますよね。発売したものの売り上げが伸びない。そこで開発者は考えます。「エコを意識した製品だと伸びるだろうか」「容量を大きくしたら伸びるだろうか」「誰でも使えるようにシステムを簡略化するのはどうだろう」

この様に、一度完成した洗濯機でも様々な視点から改善改良を重ねるのが人間であり、それを享受しているのが我々です。

その発想はまさに「千手観音」であります。

しかし、ある人は志半ばで諦めてしまいます。その理由は「どうせ何をやってもダメだ」だったり「この方法がダメだったらもう何も考え付かない」のような思考になってしまっているんですね。

この状態というのは次の手が出ない、つまり「自分で自分の手を縛っている」状態です。
本人はその時の状況や環境に責任、原因があると思っているかもしれません。そして本人としては考えに考え抜いた結果かもしれませんが、大概が自分で「ダメの壁」を作っていしまっています。

千手観音は慈悲の心で千の手、千の目を使って我々を見守ってくれています。

次回に続きます。

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