9月に入りました。私大の公募推薦を考えている生徒は過去問を紐解いていきましょう。
さて、前回の倒置のパターンの続きになります。補語が文頭に来る場合です。限られた試験時間の中だと、これはなかなか気づかない生徒も多いと思われます。
3、補語が文頭にくる場合
S+V+Cの文で補語(C)を文頭で「C+V+S」の形にして強調する倒置です。知らない人もいるかもしれません。主語が代名詞の場合には「C+S+V」となるので確認しておきましょう。
Such was his anger that he lost control of himself.
彼の怒りは大変なものだったので、自制心を失った。
So great was his astonishment that he was speechless.
彼は度肝を抜かれたので、口がきけなかった。
Faint grew the sound of the bell.
鐘の音がかすかになった。
Wide is the gate, and broad is the way, that leads to destruction.
滅びにいたる門は広く、その道も広い。
確認できたでしょうか。
形容詞が主語になることはありませんから、訳出した際に違和感を感じたら倒置を疑ってみるべきです。
本日はこれだけです。