八尾市のみなさん、こんにちは!
個別指導WAM南高安校の田中です。
今日は語彙力(ボキャブラリー)がどれだけ重要か?という話をします。
今の生徒たちに授業をしていると、「こんな言葉も知らないのか?」と驚くことがあります。
決して非難をしているわけではなく、私が子供の頃に比べて、核家族化やネットの普及により、非常に狭い世界の中で生活しているのが原因ではないかと思います。
家にテレビが1台で、それが娯楽の中心だった時代は、自分が見る気はなくても、ニュースや時代劇などを親と一緒にみていたものです。今は一人でYoutubeですかね。
語彙力というのは、どれだけ言葉を知っているかという事です。
勉強に関していえば、漢字や英単語の知識も含まれると思います。
少し拡大解釈すれば、数学の公式も数学の言葉を知っているといえるかもしれません。
国語の長文読解はもとより、理科や社会の記述問題にも必要な能力になります。
それだけでなく、語彙力が大事なのは、将来の社会生活を送るためにも必要な能力だからです。
語彙力が低いと、様々な問題が発生します。すぐに思いつくことは
・理解力や読解力が低くなる。
・伝える力が弱くなる。
があげられるでしょう。
前者は問題文の読み取りに支障が出ます。これは国語だけでなく、数学の文章問題の内容を理解できないという問題は、ここが原因の場合があります。後者に関しては、作文や、ディベートする時に非常に苦労することになります。
もう一つ大きな問題が
・思考が浅いものになる
というのがあります。我々は何かを考える時に、頭の中で言葉を使って考えます。その材料が乏しいと、非常に短絡的な思考になります。
例えば、好意を持っている女の子(男の子)がいるとします。その人が別の男の人(女の人)と親しく話しているとどう思うでしょう。
「嫉妬」という言葉を知っていれば、自分が嫉妬をしているという事が分かり、感情をある程度コントロールすることが出来ます。それ以上に、他のライバルより魅力的になろうと努力しようと考えることが出来るかもしれません。
しかし、嫉妬という言葉も、そういう感情があることも知らなければ、自分の中の感情をコントロールが出来ないのです。それで出てくる言葉が「なんかムカツク。」となってしまいます。
すぐキレる若者が増えた原因が、語彙力の不足にあると指摘する研究者もいます。
では、語彙力を上げるにはどうしたらいいか?
やはり本を読むというのが王道の対策ではありますが、普段読まない人は中々実践できないですよね。
でも、言葉に関心を持つことにより本を読まなくても語彙力は上げれます。
実は普段の生活の中や授業などで、毎日たくさんの言葉に接しているのです。それを自分とは関係ないものとしてスルーしてしまっているのです。知らない言葉を聞いたら、どんな意味か、どんな風に使うかを意識するのです。それがYoutuberの言葉でもいいんです。
そして覚えた言葉は、機会があれば積極的に使っていくのです。友達との会話でもいいんです。SNSは注意が必要ですが、例えば好きなYoutuberの動画のコメント欄に感想や応援を書き込むなんてどうでしょう。
どこが面白かったか、どんなことが好きか。他の人にも読まれるという緊張感をもって書くことはいい刺激になります。
決して難しいことをする必要はありません。意識をして、それを継続していくことが大事です。
でも、「継続」って言葉を知らなければできないでしょ?
そういうことなのです。