教室ブログ

2022.09.02

【人間関係のおはなし-2】

皆さんこんにちは!磐城駅前校です。

本日も一人でも多くの方にお届けできることを願い、投稿させていただきます。

 

前回の続きです。

その男性はなぜ仕事上の人間関係に「愛情」を求めてしまうのか。

それはその男性の「幼少期~少年期の親子・家族関係」にあります。少し乱暴なお話になるかもしれませんが所謂

「機能不全家庭」で育った場合、子供は親や兄弟から「愛情」を受けずに大人になってしまいます。
例えば、テストを10点取らなかったら怒られる。言いつけを守れなかったら殴られる。
つまり、「条件付きの愛情」でしか親や家族から愛してもらえなかった場合。

そのような環境で育った大人は仕事上の人間関係に「愛情」を求めてしまいます。
幼少期・少年期に受けられなかった愛情を大人になっても外部の人間に求めてしまうわけですね。
結果、人間関係において「0か100」でしか関係を築けなくなります。

例えば「僕はこんなにも頑張ったんだから賞賛してよ!」と心の中で思います。

そして、一部のいい人は称賛したとしますよね。しかしその男性の気持ちは収まりません。
「あの人とこの人は僕のことを称賛してくれないから嫌な奴だ!」ということになります。

(ここまで言語化できるかはわかりませんが)ここで彼の中で人間関係が「0」になります。
そして称賛してあげた人たちに対しては常に「100」を求めます。

「この前ほめてくれたよね!ありがとうもっと褒めてもらえるように頑張るよ!」

という具合に更に更にと求めてしまいます。

やがて、そのいい人も気づくでしょう。「この人なんか重いなぁ」という心理にさせてしまいます。

当然ですよね。そもそも親兄弟や友人ではありませんから。
やがてその人の周りには「0の人」が多くなり、会社内でも居辛くなってしまったりしてしまう。

これがおおまかなメカニズムです。

 

しかし、そういった大人ははっきり言って山ほどいます。更に、日本人の場合全員と言ってもいいくらいに居ます。
なぜかというと、日本人は「親は絶対。親が黒と言えば白も黒になる」という信念があるからです。
どういうことかというと、「親に歯向かう=死」でありますから、いくら子供が満足のいく愛情を求めても、その通りにならないことの方が多くなります。
そして、「愛情をもらえない自分はダメな人間だ」と思い、育ちます。
そして、社会に出た時「今度は自分で愛を探すぞ」となり、周りに求めてしまう、というわけですね。

日本の教育が決して悪いというわけではありません。しかし、そういった側面があるというのも事実です。

虐待を受けた子供が大人になっても自分の子供に虐待をする、というのは「愛し方が分からない」から起きます。「虐待=悪いこと」というのを脳は理解していますが、それ以外の方法を習っていませんから、当然ですよね。だから、社会的に虐待を無くすには専門機関のサポートが必要となります。

少し脱線しましたが、大人になっても人間関係に悩むというのは、そういった心理があるからなんですね。

では、どうしたらよいか。次回に続きます。

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