教室ブログ

2022.08.29

【足るを知るのおはなし】

こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方に届くことを願い、投稿させていただきます。

人間とは常に今よりいい状態を望みます。欲を持つこと自体は悪いことではありませんし、欲を捨てることもできません。今回はそういうベクトルのお話ではありません。

最近はこの感性は減ったかもしれませんが「いい車に乗りたい」「ブランドもののバッグが欲しい」「もっといい家に住みたい」なんてことを思ったりします。

しかし、幸せの道とは欲深い道ではありません。今ある環境に満足をし、幸せと感じる心が「足るを知る」ということです。

例えば、「今日もご飯が食べられて幸せだなぁ」とか、「暑い夏の日にクーラーのきいた部屋でのんびりできて幸せだなぁ」とか。ごく普通の日常に不満を漏らすのではなく、満足している状態が足るを知っている状態です。

ところで、大切なお子様を育てている保護者の皆様。「足るを知る」という観点からお子様のことを見ていらっしゃいますか?

「もっといい大学に入りなさい」「受験に失敗したら将来どうするの!」「なんでも一等賞を目指しなさい!」なんて過剰な期待を寄せてはいませんか?

お子様がお生まれになった瞬間をよく思い出してください。指の数を数えませんでしたか?ちゃんと泣いて生まれてきてよかったと思いませんでしたか?

五体満足で生まれてきただけで喜んだじゃありませんか。これを読んで下さっている方の中にはいらっしゃらないと思いますが、子供への過剰な期待。これはいけません。

期待するなとは申しません。しかし、子供にも出来ることと出来ないことがあります。

走るのが得意な子。ピアノが上手な子。本を読むのが好きな子。

子供はお父さんお母さんのことが大好きです。いい子程ほど期待に応えようとします。それが自分に向いていないことだったとしてもです。期待に応えられなかった時、自分を追い詰めてしまいます。自己肯定感が低くなります。やがて、「一等賞じゃない自分には価値がない」「お父さんお母さんの期待に応えられない自分には価値がない」という感覚を持ち始めてしまいます。

親御さんは愛情のつもりで叱咤激励しているのだと思いますが、そのことで子供を苦しめているかもしれません。

子供の表情を見てあげてください。苦しそうな顔をしていませんか?

のびのび楽しんでやっているのであればどうぞ応援してあげてください。

足るを知る。このことが心から理解できれば本当の幸せとは何かを知ることが出来ます。

私もまだまだ全てを悟ることはできていない未熟者です。
しかし、知っていることは共有したいという意味でこの文章を書いています。

ありがとうございました。

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