この度は当ブログをご覧くださり、ありがとうございます!
本日はこんなお話をしてみたいと思います。
役者さんがドラマや映画の為に自身の身体を鍛え上げたり、恋愛ドラマだとお相手のことが本当に好きになったり、そんな話をよくワイドショーで聞いたことがありませんか?
あの方達はプロの演者です。役者であるという自覚があり、与えられた役を「演じる」という思考になり役が憑依します。あたかも本人であるような所作や言動を発揮することが出来ます。
それを観る視聴者はそのドラマが本当の出来事のように錯覚することが出来ます。
では我々一般人の場合、自分を演じるとはどういうことでしょうか。
演じると聞くと「自分を偽っている」や「人に良い恰好を見せつけている」のような割とネガティブなイメージが先行してしまいませんか?
実は真逆です。
例えば世のお母様方を見てください。
旦那様の前や子供の前、働いている方であれば職場の顔がありますよね。それってすべてその場のTPOに合わせて演じています。
「演じる」とは。それは「自分以外の他人の為にそう或る」ということです。自分の気持ちは差し置いて、その人々にとって一番付き合いやすい人としてその役を演じています。
例えば仕事の顔と子供の前でいる顔って違いませんか?仕事中はある程度の緊張感がありますから、顔も引き締まりますよね?
仕事が終わって帰った時、顔の緊張も緩むと思います。
よく長期休暇のあと「休みボケ」なんて言いますが、それは休みの間の緊張が緩んだ状態がなかなか仕事モードに戻らないからそういったことが起きます。
話を戻しますが「演じる」とはすべて周囲の為に、相手の為に行う行為です。
大人になるにつれ自然と身につくと思われますが、実は非常に難しいことです。
なぜ難しいかというと人間には「我」が存在するからです。「我」とは、自己防衛本能であり、ヒトが生存するために必要な本能だからです。その「我」を差し置いて人の為に演じることができる。素晴らしい行いです。
しかし、「我」が必要以上に強い場合。演じることは難しいです。例えばパワハラ上司がいるとしますよね。そういった人は「我」が強すぎます。
別に怒鳴らなくたって相手に伝わることを、必要以上に詰め居る。また、子供に対して出来ないことを強要するなんて話もよく聞きませんか?
それはすべて「我」が強いからですね。
「あなたの為に言っているのよ」とあたかも善意のように言ってますが、本人も気づいていません。それはあなたの「我」が言っています。
本来なら「どうしたらあの子に伝わるだろう」とか「次はこう言ってみよう」などと思案するものです。自分が絶対正しいという「我」が強い人は相手を許しません。
(そういう人は自分のことも許せません。)
この「演じる」という行為。相手や周りの気分が良くなるように行うとても意義のある行為です。
しかし、時に「我」が先行して心にもないことを言ってしまうこともあります。でも自分を責めないで上げてください。人間には「我」という本能がありますから。
仕方のないこととは思わないでください。
自分の「我」と向き合い、相手の為に「演じる」事こそが人生を掛けた修行の一つです。
最終的に「自分に正直に、自分を許す」ことが出来れば、自分も周りも大切にすることが出来ます。
纏まりの無い話になってしまいましたが、ご覧いただき、ありがとうございました。