本来、勉強や仕事というのは楽しいようにデザインされていません。特に日本の教育というのは「やるべきもの」という考えが根強く、「楽しめる」ようになっていないんです。では、仕事や勉強が楽しくなるにはどうすれば良いか。
イワナ釣りを想像してください。イワナという川魚はとても警戒心が強い魚でありまして、人が来たと察知するとすぐに岩の影なんかに隠れて2.3日出てきません。しかし、好奇心が旺盛な魚ですから一度心を許すと餌に飛びついてくる習性があります。
では、どのように釣るかというと「イワナの気持ち」を考えます。
どういうことかというと「警戒心が強いから静かに近付こう」だったり「なるべく波風を立てないように餌を設置しよう」という具合にイワナが餌に食いついてもいいかも?というように思わせる行動を取ります。
釣り人はその駆け引きや釣れた時の達成感がたまらなく気持ちいいので、ハマる人はとことんハマります。
これを仕事に置き換えてみましょう。
お客様が喜ぶことは何だろう?どうやったら自社のHPを見てもらえるだろう。アイキャッチは何にしよう?売れる商品とは?需要のあるサービスとは?
勉強の場合、自分をお客様だと捉えてみてください。どうやったら効率よく暗記できるだろう?自習する環境はどこが心地いいだろう?もっと喜ぶやり方はないかな?
色々思いつきますよね?
仕事や勉強は先人の知恵がありすぎて固定観念が先走ってしまいがちです。
「こうあるべき」「〇〇しなければならない」という呪縛から解き放たれてください。
成功者の言うことが正しいんじゃありません。自分なりの成功の道を自分で見つけることが大事です。
それを見つけられた時、仕事や勉強はかくも楽しく、やめられないです。
「そんなこといつも考えてるよ。それでも楽しくないんだ」とお思いのあなた。わかります。
そんなあなたは心の矢印がどっちに向いているかイメージしてみてください。
例えば「私は博多のラーメン激戦区でパスタ一筋で成功するんだ!」って聞くと難しそうだなと思いませんか?
それって「我が強い」っていいます。お客様のことを考えてないですよね?心の矢印が自分の方に向いています。
自分がやりたいことをただお客様に押し付けているだけなんです。
(そういう人はパスタのお店を出して失敗したとすると「私のパスタの味を客は分かってない」という具合にお客様のせいにします。我が強いからですね)
勉強もそうです。暗記が苦手だとしますよね。やる前から「あーめんどくさい」と思ってませんか?それではダメです。自分が楽しめる方法を探してみてください。
赤の下敷きを使う方がいいのか、暗記シートを活用した方がいいのか、はたまた自分の声を録音して通学中に聞いて覚えるなんて方法もありますよね?
「誰かがやっている方法」が自分に合わないのだとしたら、自分が喜ぶ方法をどうか見つけてください。
長々となりましたが、あなたは「イワナ釣り名人」になってください。
そして「我の強さ」についてよく考えてみてください。人には譲れないもの、プライドがあります。でもそれってそこまで本当に必要ですか?
あなたを苦しめていませんか?
自分を守る鎧だと思っていたけど、実はただ重いだけの枷になってしまっていませんか?
ありがとうございました。