ひすいこたろうさんの名著「名言セラピー」から紹介します。
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知り合いから聞いた話です。
彼の学校にある心理学者が講演に来たそうです。
講演が終わった後、その心理学者は各クラスにも少し顔を出しました。
そして、教室のうしろから40人くらいの生徒をざっと眺めて、
そのクラスの先生に小声でこう言ったそうです。
「あの生徒と、あの生徒、そしてあの生徒ね」と3人の生徒を指さしました。
「あの生徒たちは、これから成績がぐんと伸びるから、気をつけてみててください」
それから数カ月して、なんとその3人の生徒の成績が、本当にアップしたんだそうです。
先生は驚いて、「どうしてわかったんですか?」と後日たずねてみました。
すると、その心理学者はこう答えたのです。
「当てずっぽです。」
実は、心理学者の「この3人の生徒の成績は伸びる」という一言で、先生の意識が変わったのです。
その生徒たちを見る先生の目が変わったということです。
すると、その生徒たちの成績が伸び始めました。
種を明かせば、そういうことだそうです。
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つまり、具体的な根拠がどうであれ、「この子は可能性がある」と
保護者や先生が思えば、その子は変わる可能性があるということです。