教室ブログ

2022.07.01

【鵜呑み】

こんにちは。Wam河北校です。今年は関東地方よりは後ですが、

統計開始以来最速で近畿地方の梅雨も明けた模様ですね。ここ数日は本当に、憎たらしい程爽やかな快晴が続い

ておりますから、避暑対策は怠らず行って参りましょう!私の方も、顔のシミやシャツの汚れを意識する事が多

くなり、帽子やタオルの有難みを知りました(笑)さて、今週も国語からですが・・・現在中学校によっては

「論語」を学んでいる時期でしょうか?また、高校によっても「言語文化」において「漢文」を学習されている

かと思います。「論語」において、教科書にもある、「学びて思わざれば則(すなわち)ち罔(くら)

し・・・」の下りは、以前何度も申し上げているので「しつこいからもういいか?」としまして(汗)引用の視

点を変えます。「経書を読むの第一義は聖賢(せいけん)に阿(おもね)らぬこと要なり」こちらは、ご無沙汰

に吉田松陰氏の言葉です。「偉人(聖賢)の遺した教え等の書物を読む際、最も大事な事は彼らの考え方を鵜吞

みにし、媚びへつらわない(阿らぬ)事である。」が大意です。四書五経とは、儒教の考えを記した合計9つの

書物で、因みに「論語」は前者の四書に入ります。色々な方々の考えに触れる、色々な角度で物事を見られる様

にする、または自身の「精神力」や「人間力」を養い高める為等、「読書」の理由や動機は様々でしょう。私の

視点になりますが、大意に「鵜呑み」と言う言葉が有ります。この「大意」自体も「その言葉のまま」鵜呑みに

する事も危険と言う風に私には感じます。それでもそもそも数千年に渡って、現代にも教科書になるほどに語り

継がれる「教え」は、客観的かつ統計的にみて「良い」物として判断され続けて来たからこそ、遺り続けている

所以だと思われます。語弊が出そうですが、「良い」と判断したとしても、ただ「良い」と判断したままで終わ

ってしまうと、聴覚でただの「音」として、視覚でただの「文字」として認識したに過ぎず、頭脳で「自分な

り」に考えて学び取った事にならないのだろうと思います。阿るという言葉には、媚びへつらうという意味が有

りますが、これも「言葉のまま」媚びへつらうのではなく、繰り返しますが、「良い」と判断しただけでストッ

プしてしまっては意味がないという事なのだろうと私自身は解釈致します。吉田氏は、「読書」にあたっては

「批判」の精神を加えると考えを持っていたそうです。ここに置いての「批判」はあくまで、相手からここまで

の考えは出ているから、では自分であれば部分的に賛成もしくは反対、反対であれば自分でならば何をどう実践

するのか?等、「建設的」な「批判」を意味します。あくまでも相手から、ヒントを頂戴すると言う「謙虚」な

姿勢は崩していない事が前提です。「否定」もするが、「否定」の下にはその方の触れた「考え」が、そしてそ

の上に「否定」に代わる自身の「考え」が出来上がるそういう意味での「批判」的な精神で「読書」をするから

こそ意味があるという風に私は解釈致します。そういう「感謝」の気持ち故の「謙虚」さでしょうね。「鵜呑

み」と言う意味では、「その教科」では「その教科」の勉強しかしない、または「その教科」の勉強のみしかし

なくてよいと言う視点で「勉強」している方は、また逆に「その教科」と言う「概念」に縛られない「教科」の

勉強と言う視点を持って「勉強」されている方はそれぞれどれほどいるのだろうと、ふと思う次第です。私は

「勉強」を楽しんでいる方、知識を活用できている方、もっと言えば生活に役立てられている方は、恐らく「後

者」の方が多いのではないか?と近年感じます。例えば、大雑把で抽象的ですが、国語で「理科」や「社会」

を、社会で「国語」や「理科」を、数学で「理由」や「根拠」を持つ必要性を、理科では、生活の中で「注意」

や「点検」する癖をつける為の「習慣力」を、「英語」で各国の「偉人」や「日本」の「歴史」、「スポーツ」

や「各分野文化」の「プロジェクトX」的なドキュメント等を「学ぶ」と言う「視点」の学びにおいては、あく

まで下地は「その教科」ですが「その教科のみ」に縛られた学習は常に行っていないと思うのです。「その教

科」だからと言って「鵜呑み」にしてしまうと「楽しみ」を自身で奪ってしまいかねないですから。そして、

「それまでのやり方」で自身に結果が出ていない、と感じるのであれば、やり方を変えるしかないでしょうし、

やり方を「変える」とすればまずは「相手」ではなく「自分」の方なのではないか?と思います。

また、「変わる気が無い」と言うのも一つの答えでしょうね。  吉田氏の言葉からは、個人的にはですが、そ

の様な解釈も出来そうです。私個人の経験則も含めて、「質問」の数は「興味」の数に比例すると思うのです

が、「興味」を得る為は、やはり「勉強」が元でになるでしょうし、更に「的確な質問」の数はどれだけ「的を

得た」学習が出来ているか?に比例すると思いますから。「質問」も時によっては「批判精神」故の「疑問」で

しょうね。猛暑日に近い真夏日が続く様ですので、暑さ対策を怠らず、体調にはくれぐれも気を付けて下さい。

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