教室ブログ

2022.06.17

【「孝」について】

こんにちは。Wam河北校です。近畿地方が梅雨入りしましたが、雨が降りそうで降らない曖昧な空模様が続いて

いる気が致します。湿気も高まり、微妙に汗ばむとは思いますので、暑さ対策は入念に行いたいものです。さ

て、次のテスト日程が近づいているかとは思われます。「勉強」をする目的や意図は人様々、「~」の為の「」

の部分には正に人様々の回答が入ると思います。少しでも満足のいく結果を出す為、締め切り「予定」の「逆

算」による「計画」を立てる行為は、多かれ少なかれ行っている方、少なくないか?とは思います。「今日も上

手くいった」なんて言う事、「完全な形」ではそうそう無いでしょうし、「思い通りに成ったことが殆ど無い」

と言う方もいらっしゃるでしょうね。かく申す私も、どちらかと申すと後者の方です。その上で、日常生活に差

し障りの無い事を前提として、「自分」の事に「集中」出来る環境が有るのは、「逆算」して考えてみれば、周

りの方々の「支え」が有るからではないか?と思うのです。朝起きてから就寝するまでの「日常生活」に必要な

事をこなした上で、更に「自分」の事に「集中」するなんて言う事は、私からすれば最低2人分の役割をこなし

ている様に思えます。人によってはいわゆる「激務」にも受け取れそうです。「片方」の「自分」について集中

出来得るのは、「もう片方」の「自分」を任せて預けられる「存在」が有るからだろうと、ここ近年感じており

ます。そこで、久方ぶりの「論語」の一説なのですが、「子曰く、今の孝は是(こ)れ能(よ)く養うを謂

(い)う。犬馬に至るも皆能(よ)く養う有り。何を以て別たんや、と」「(弟子の子游(しゆう)が「孝」と

は何かを先生に問うた。)先生が仰るには、今の「親孝行」は、親を不自由なくただ食わせているだけだ。人間

は犬や馬でも「不自由」なく食わせている。ただ食わせるだけなら、同じになってしまう(人間・親・動物もな

い)。尊敬や敬意が無ければ、何を以て区別出来ようか?」と言うのが大意です。言い切り目線で、しかも数千

年前の方が仰った事ですから、「何を偉そうに」と思われる方も居るかも知れません。でも、私からすればです

が、無闇やたらに「親を尊敬しましょう」と申す訳でもなく、かつ人間と動物を「同格」にしましょう、と言う

訳でもありません。「動物」を「格下」に扱う意味でも勿論有りません。人間には「いきさつ」故に創られる

「感情」がありますし、「尊敬」「区別」するにあたり「納得」出来得るだけの「理由」や「根拠」も必要でし

ょうから。「区別」は語弊が有るかもしれませんから「住み分け」とした方が良いでしょうか?この「論語」の

一説は「子供」から「親」に対しての目線の物言い、反対に私が先述した物は「子」から「親」に対する目線の

物言いのつもりでしたので、一説の意図から逸れて居る様にも思えるのですが、共通している点としては、やは

り「孝」について、いわば相手への「敬意」なのではないか?と思います。例えば、今のありふれた言葉で表現

して伝えるとすれば、「有難う」でしょうか?「物」を与えてさえいれば、それで良いので有れば、極論誰でも

良い様な気もしますし、何故その人の「親」でなければいけないのか?もしくは「子」でなければいけないの

か?と言う「理由」や「根拠」も薄くなってしまう危険性さえ勝手ながらに感じます(汗)

私目線にはなりますが、この一説の重要な所は「孝」=「尊敬・敬意」の念についてで、それは親子関係もそう

ですが、あらゆる関係にも通じる部分が有ると思います。「自分の役割」を代わりに行ってくれる(行ってくれ

ていた)人がいる事を認識した時、それが「有難う」等の簡単な言葉の形でも「敬い」(感謝)の言葉として、

伝えられれば、言葉のやり取りが滑らかになる様な・・・気が致します。(笑)その人の周りに人が集まった

り、忙しさや焦りを見せるどころか飄々をされている方は、約束を守り、自分本位にならず、その場しのぎな事

をしない五常(仁・義・礼・智・信)の精神を重んじる方の様に感じます。忘れていないのだろうと思います。

知らない方から、その人の「良い所」を聞いて、その人に対する「見方」や「印象」が変わる時が有るとすれ

ば、その人の人となり、「誠実さ」が伝わった証拠なのかもしれないですね。「孝」と言うのは、

改めてあらゆる関係においあらゆる「案じ」の解釈が出来ると思います。独りで何でも出来ている、と思い込ま

ない精神が大切ですね。

暑くなってていますので、これからのテスト期間に向けて、体調管理にはくれぐれも気を付けて下さい。

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