こんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。
6/7、香川県教育委員会が令和5年度公立高校入試の見直しを発表しました。
内容は全日制課程の「自己推薦選抜」に関するものですが、以下の4点です。
① 自己推薦選抜の実施校に「高松西高校」と「坂出高校」追加
これまでの実施校は25校(三本松、石田、志度、津田、三木、高松工芸、高松 商業、高松東、高松南、高松北、香川中央、農業経営、坂出商業、坂出(音楽科)、坂出工業、飯山、丸亀城西、善通寺第一(デザイン科)、琴平、多度津、笠田、高瀬、観音寺第一、観音寺総合、高松第一(音楽科))
② 自己PR書の見直しと思考力や表現力をみる面接の実施
出願時に提出する「自己PR書」の見直しを行い、高校の求める生徒像をふまえて、生徒自らが、得意分野や長所、進学目的等を積極的にアピールすることができるようにする。「自己PR書」等の内容に即した面接を行うことで、生徒の思考力や表現力をみる。
③ 募集割合の拡充(弾力化)
【普通科】 現行20%以内→30%以内
【専門学科・総合学科】 現行30%以内→50%以内
【デザイン科・美術科・音楽科】 現行50%以内→50%以内
④ 学区の弾力的な運用
学区によって出願に制約のある普通科と理数科のうち自己推薦入試の実施校12校※における自己推薦選抜において、入学定員の5%を上限とした他学区枠を設定する(入学定員の内数)。
※ 三本松(普通科・理数科)、津田、高松東、高松南(普通科)、高松西、高松北、香川中央、坂出(普通科)、丸亀城西、琴平、高瀬、観音寺第一(普通科・理数科) 以上の12校
要するに、公立高校入試における「自己推薦」の枠が拡大したということですが、香川県においても近年、少子化が進む中で年々受験者数が減少し、定員も減らされてきました。それにも関わらず、なぜ定員に対する自己推薦選抜の割合を拡大するのでしょうか。
特に③を見ると、募集割合が昨年度と比較して普通科で10%、専門・総合学科では一気に20%も引き上げられています。
一般選抜の合格発表が3月16日に対して自己推薦選抜の合格発表が2月8日と1ヶ月以上早いことを考えれば、高校としては、この時点で定員の1/3~1/2にあたる生徒を確保しつつ、かつ入試前後の事務手続や会場準備等にかかる業務の分散もできるという点において、メリットがあると言えるでしょう。
しかしながら、自己推薦選抜の総合問題は英数国の実質3教科に対して一般選抜は理社を含めた5教科の試験ですし、問題量や難易度を比較してみても選抜基準の公平性の面や競争率の上昇など、今回の見直しにより来春の高校入試にどのような影響が出るのか不安に感じる受験生・保護者もいるのではないでしょうか。
とは言え、②に見られるよう通り自己推薦選抜の出願に際して提出する「自己PR書」の内容が見直され、これに即した面接が行われるということですから、受験生自身が自分や社会をどう客観的にとらえて、何をどのような表現でアピールするのか、文章力・コミュニケーション能力もみられることになります。早い時期から相応の準備が必要になるかと思います。つまり、
「スポーツが得意です」
「絵を描くことが得意です」
だけではダメ、ということですね。
各高校が挙げる「スクールポリシー」や「求める生徒像」を把握したうえで、
自分が得意な分野をいかし、その高校でどう過ごすつもりなのか。
卒業後の社会でどんな活動をして、どう貢献していきたいのか。
を表現する力を身に付けておく必要があると言えるでしょう。
今回の発表を受けて、例年に比べさらに自己推薦の志願者が増えそうですが、今後の情報・動向にも注目したいところです。
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