教室ブログ

2022.03.04

【昨年度の問題】

こんにちは。Wam四箇郷校です。3月になりました。最近のお昼間は、概ねの天気予報通り暖かいですね。そういえ

ばもうすぐ春のお彼岸ですね。また、同じく春の土用の丑ですから、ウナギに舌鼓を打たれる方もいらっしゃるでしょ

うか?今年度の和歌山県の公立高校入試も、早や後5日ですが、心と体の準備はある程度整っておられるでしょうか?

胃腸がキュ~ッとなりそうですが、皆さん同じ状況・境遇でしょうから、「自分だけでは無い!」と言う気持ちを持っ

て可能な限り淡々と臨んで貰えればと思う次第です。さて、今年度の国語の問題は、どのような文献になるか、個人的

には楽しみですが、本日は昨年度の大問題2番について、勝手に呟きます(笑)余談で、昨年度の問題については一

度、重松清さんの作品を読み、それを下に、あなたの考えを述べなさいという問題について触れました。「自分が座っ

ている一つしかない席に2人の年配の女性が立っている」場面での少年の心の葛藤を読み、あなたの考えを書きなさ

い、と言う問題でした。「あなたの「考え」を書きなさい」という事は、「あなたならどうしますか?」と言う風に捉

える方もいらっしゃるかと思います。その際の私の「考え」としては、「「無言」でその場を立ち去る」つまり言い換

えれば、口が悪いですが、少年の「独りよがり」の可能性もあるので、席を譲りたい気持ちが本当に有るのであれば、

当人同士の「譲り合いの精神」に任せる選択肢が有っても良いのではないかと思うのです。また、「見返り」を求めな

いのであれば、「その場から「無言」で立ち去る」と言う選択肢「も」あって良いのではないか?と「考え」た次第で

す。話戻って、大問題2番についてです。「家族」「友達」「同僚」等、一応、基本的な「考え方」を同じく行動・生

活している「集団」は幾つかの形(言葉)で「定義」されています。私見も入りますが、一番身近な集団の定義は恐ら

く「家族」だと思われます。ありきたりな物言いですが、一番身近な「社会」の単位でもあるでしょうね。

筆者は、生活の多様化による、「家族」での「共食」の時代が壊れつつあることを危惧されている様に受け取れます。

ひとまずお金が有れば「自分が恣意的に食べたい」食べ物が手に入る「食事の時代」になり、それらを食する「一人で

する」食事と、恐らく限定的な食べ物にはなるが「家族」と共にする食事の2極に、「食事の場面」を分けるとしま

す。たかが食事と言う部分もあるでしょうが、されど食事で、前者の「食事」と後者の「食事」には、「自分」に対し

て向けられる食事についての「客観性」の要素が大きく異なるのではないかと思います。様々な「事情」や一人暮らし

等の立場で、なかなか「家族」と一緒に「食事」をする機会がない方もいらっしゃると思います。下世話になってしま

うのですが、食事や、食器等のそれについて取り扱う物に対してのマナーを「早い内」に学んでおく必要があるのは何

故か?と考える事が最近有ります(汗)特に一人暮らし等、独りの時間が増える様になれば顕著で、人によっては言わ

ずもがなですが、食材を購入し、一人で調理する場合、食事を終えるまでの一連の流れを「早い内」に学んでおく事

は、自身が食事を行う内外問わず、「自分がとりあえず食べたい物」がひとまずお金さえあれば手に入る時代であるか

らこそ、余計に大切な気がします。「当たり前」の様に目の前に出されるその「食事」は、「誰か」の時間が費やされ

た上で実現出来る物である、と考えた時、自分の目の前を取り巻くそれらの存在を、一体どう扱ったり、どのような言

葉をかけるべきかを問われている様にも思えます。「マナー」を学ぶ一番身近な社会の単位が恐らく「家族」で、「教

える方」の力量も問われるかもしれませんが、まず教わる方が「限定的な範囲」での「食事」の存在の重さを学んでか

らでないと、「非限定的な範囲」での将来的な「食事」を自身でコントロールするのは中々自制が利きにくいのではな

いか、と考えます。よくある、「ちゃんと食べてんの?」この言葉は、自身の食事を振り返る典型的な一言にも聞こえ

ます。また、ある国では、ごみを路上に捨てれば罰金やボランティア活動の参加等を課されます。でも、

ある国では誰かが、ごみを捨ててもお咎め無しで、それどころか、赤の他人が本来「必要ない時間」を費やしてそれを

片付けます。湯水の様に物や時間が無限に溢れ出てくると思っているとすれば、むしろ逆にそういう考えを持った方達

の方が、湯水の様に溢れ出てくるのでは無いかと勝手に思っております(汗)。海の向こうの大国に対しても、「何も

出来ない事」が罪や非難される事では無く、個人的には「無関心」が一番危険だと思うのです。2020年度の著書の物言

いを借りますが、「リスクのある相手と共存する」という意味で、100%までとはいかなくても、「出来る範囲」での

「行動を心がける」と言う事が大事だという風に言われている様な気が致しました。春うららさが増してきて、一瞬気

が抜けそうですが、油断せずに体調にはくれぐれも気を付けて下さい。

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