教室ブログ

2022.02.28

子どもの教材

 どの教科を勉強するにしても、日本語を理解する力は必ず必要になってくる。教科書は日本語で書かれているし、教える側が話す言葉も日本語である。そして、日本語を理解する力を養うには、ただ多くの日本語に触れればよいというわけではなく、やはり読書をすることが重要だと思う。
 普段から多くの生徒や保護者と接するにあたって、ある傾向が見えてきたように感じる。それは、読書をする親を持つ子供は自然に本を読むようになる、ということである。
 大人が夢中になって、しかも楽しそうに本を読んでいる姿を子供が幼いうちから見せることによって、子どもたちは幼いながらも「本の中には大人も夢中になるようなことが書いてあるのだろう」ということを学ぶからなのかもしれない。実際に本を読む姿を見せなくても、家にどれだけ本が置いてあるのか・新しい本がどれだけ増えていくのかが、子どもが読書をするか否かの基準になっているのかもしれない。
 このことが意味するのは、子供が勉強しない・本を読まないと感じたとき、それは子供ひとりの問題ではないということである。勉強しないことや読書をしないことをどれだけ本人に帰責しようとしても、それだけでは効果は期待できない。原因は子ども本人の怠惰だけなのではなく、周囲の環境にもあると感じる。そして一番多くの時間を過ごす環境とは、やはり家庭である。そうであるならば、親が勉強している後姿が子どもにとっての一番の教材となるのだろう。

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