教室ブログ

2022.02.17

中学受験してみませんか!

こんにちは! Wam三苫駅前です。

今日は過熱する中学受験についてです。


急激に低年齢化する入塾時期!
中学入試のために塾に通い始める時期は確実に早まっています。
ほんの2、3年前までは、新4年生(3年生の2月)から塾に通い始めるのが一般的でした。大手塾のカリキュラムが新4年生から始まるように作られていたからです。
ところがここわずか数年で、様子が変わってきました。1、2年生からの通塾が珍しくなくなっているのです。
おそらくこれが最近の中学受験でいちばん変わった点でしょう。
うちの塾でも、1、2年生の保護者からの問い合わせが増えていて、そのことを肌で感じています。

中受ブームで塾の「椅子取り合戦」が始まっている!
中学受験を舞台にした漫画『二月の勝者』が話題になるなど、中学受験がいろいろなメディアで取り上げられ、中学受験に関心をもつ人が大変増えました。
中学受験ブームといっても過言ではありません。
中学受験ブームが過熱しているのは、私学教育への期待の現れだと思います。
とくにコロナ禍での休校期間中は、多くの私学がオンライン授業を展開して通常通りのカリキュラムを進めることができました。
家庭学習の習慣が身についていない低学年の子どもがいる家庭は、自宅で勉強させることもままならず、苦労も不安もあったと思いますが、その経験が「何かしらの塾に通わせないと遅れをとってしまう」「何かあったときに手厚いのは私学」という印象をさらに強めることになりました。
こうしたことが中学受験ブームを過熱させ、入塾の低年齢化を加速させています。
受験人口は、少子化に関係なく増えており、人気の塾は、新4年生からでは入りにくくなっています。
塾は、既にいる生徒を優先的に受け付けますから、新4年生の時点で新規生が入る余裕がなくなっているのです。
とくに東京の湾岸エリアや東急線沿線など、中学受験熱の高い地域では「人気の塾は低学年からじゃないと入れない!」という話をよく聞きますね。

改訂された四谷大塚『予習シリーズ』の影響!
中学受験ブームのほかに決定的なのは、2021年に四谷大塚の『予習シリーズ』が改訂されたことでしょう。これにより、塾のカリキュラムは前倒しになり、より入塾の低年齢化が進むと私は考えています。
四谷大塚のテキスト『予習シリーズ』は中学受験の定番教本です。
このテキストは早稲田アカデミー系列や中小塾で利用されていますが、2021年新4年生分からの内容が大幅に改訂されました。
改訂の理由として多くの塾関係者が推測しているのは、入試で問われる内容の変化です。
知識やテクニックだけでは解けない、思考力を問う問題が多く出されるようになり、受験生はその対策に時間をかけなくてはならなくなりました。
受験学年の6年生で思考力問題の対策にたっぷり時間をかけられるよう、従来は6年生の夏前に終わらせていたカリキュラムを、5年生のうちに終わらせようとしているのでしょう。
6年生で新しく学ぶはずだった内容を5年生でやるようになったのに伴い、5年生で習っていた単元の一部を、4年生で習うことになりました。

今後は3年生夏からの入塾が主流に!?
以上を踏まえ、私は3年生の夏休みから入塾するのが今後多くの家庭にとってベストになると思っています。
塾にもよりますが、低学年のうちは週1日程度の通塾が一般的なので、気負うこともないと思います。
ちなみに、本格的な通塾が始まるのは新4年生(3年生の2月)からで、新4年生は週2日、新5年生は週3日、新6年生は週4日(塾によっては+1日ずつ)が一般的です。
低学年から通塾しておけば、新カリキュラムのスピードに対応できる土台を新4年生(3年生の2月)までにつくることができます。
必要な土台とは、主に計算力や語彙、そして学習習慣です。
こうしたことが、家庭でマスターできないわけではありません。

中学受験のことがわかっている保護者がいれば対応できますし、地頭のいい子どももたくさんいます。

5年生、6年生で入塾して第1志望に合格する子どもももちろんいます。
でも、共働きであったり、きょうだいがいたりして、十分に子どもに時間がかけられない場合は、適切な時期に入塾してプロのサポートを得たほうがスムーズだと思います。

過熱する中学受験ブームと、思考力重視といった受験の複雑化。

これらにより、低学年から入塾する子どもが増えています。過度に焦る必要はありませんが、家庭でのサポートが難しい場合は、3年生の夏からの入塾を検討してみてもいいかもしれません。

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