教室ブログ
今年の共通テストは、数学を中心に大きく平均点を下げました。出題形式に対する批判は多いですが、得点は得点、この結果を踏まえて2次試験の出願をしなければなりません。
全体平均が下がった年は、多くの受験生が目標にしていた得点に届きません。その結果、どこに出願すべきか迷うケースが増加します。国立大学の場合は、ボーダーの低いところに志願先を変えようという力が働きます。しかし、多くの受験生が同様の動きを取った場合、下げた先に受験生が集中し、結果ボーダーラインが上がるという皮肉な結果になります。そのため、志望校を下げたつもりがほとんど下げたことにならずに、厳しい戦いを強いられるケースも多くなるため、安易な志願先変更は危険ということになります。
全体平均が下がった年は、当初の目標点と今回の平均点との下がり具合を見て、自身の目標点に対する差異と例年の平均点との差異とがほぼ同じなのであれば、予定通りだったと考えるべきだと思います。むしろ弱気な受験生がいなくなった志願先は、倍率が下がる可能性もあり、合格の可能性があるということも考えられます。
平均点下落をネガティブに捉えず、逆にチャンスととらえて、きちんと2次試験の準備をして予定通りの出願というのが功を奏するケースもかなりあるはずです。自分の位置を見て出願先を決めることが重要です。
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