教室ブログ

2021.12.03

【一言で】

こんにちは。Wam四箇郷校です。12月になりました。昨日の夜は本当に冷え込んだ感じがしたので、熱~い湯舟が恋

 

しくなった次第です。最近の主な街路樹の番は銀杏(いちょう)だと思われますが、おそらく概ね風のせいで、あちら

 

こちらに葉っぱがコロコロゴロゴロと転がっており(汗)季節として趣深い所もありますが、程度も有るでしょうから

 

あまりの多さに辟易しかねない所も有りますね。寒さも手伝い「冬」という感じは致しますが、体調にはくれぐれも気

 

を付けて下さい。さて、殆どの学校では今週あたりでテストが終わる、もしくは終盤あたりでしょうか?テストに絡め

 

て、先週と同じく「論語」の話を続けますが(笑)、教科書(出版会社も)が変わり、かつ「御言葉集」の中身も一部

 

改廃されていた事を知ったのが、恥ずかしながら危ない所でテスト期間突入前のつい最近でした(汗)その中で「孔

 

子」が弟子の一人、「子貢(しこう)」に問われて答えた言葉があります。「子貢問ひて曰はく、「一言にして以って

 

終身之(これ)を行ふべき者有りや。」と。子曰はく、「其(そ)れ恕か。己の欲せざる所は、人に施すこと勿かれ」

 

と。」後半の部分は既に聞き及びの方も少なくないかとは思います。「子貢が(孔子)に、「一生をかけて行うべき事

 

を一言で言い表すとすればどの様な事があるでしょうか?」と問いかけたらば、「恐らく、思いやり(恕)の心を持っ

 

て行動する事)だと思う。自分がされて嫌な事は他人にしてはならない」とお答えになられた」が概ねの大意です。

 

「孔子」は多くの弟子が居りましたが、一人一人に対しては「画一的」で「同じ」様な「教え方」は取らなかったそう

 

です。一人一人の持つ気質や長所、人間性等に合わせて、教えを説いていたとの事です。その中で、政治・外交手腕を

 

発揮し、様々な人と拘わる子貢に説いた教えが、上記の内容でした。ですが、後半の下りのみならず、前半の「一言で

 

言い表す」と言う子貢の「問い方のプロセス」に私はより関心を引かれました。前半の子貢の問い方は、何か、もやも

 

や~っとした例えば「生き方」「考え方」を「定義」する事を「目的」とした「プロセス」の様に感じましたし、孔子

 

の答え方に関しても、子貢の人間性を、孔子自身なりの積み重ねにより「定義」した上で、即答が可能であった「定

 

義」なのだろうと感じました。「何とか100%実現できれば・・・」という元、人と人との礼儀作法として、孔子のこの

 

教えは言わずもがな「現代に通じる」と思いますし、何か?と、もやもやした物をはっきりとした形にするために「定

 

義」するという動作も「現代に通じる」筈だと思うのです。もや~っとしていると、ただ何となく惰性で(と言うと表

 

現が過ぎるかもしれませんが)ゴールが見えないまま延々と物事を行ってしまって、かつ時折の肝心な他の方からの

 

「言葉」の「意味」を解することさえ難しくなってしまうと思うのです。何でもそういう風に分ける事は簡単ではない

 

ですが、「ある程度でもざっくりの予定」「時間」「方法」「理由」「必要性」「目的」「自分にとっての価値如何」

 

「優先順位」「他の方の事情(←「恕」の定義の一つでしょうか?)」等、とりあえず決めて置く事って以外と多い気

 

がします。「決めて」おかないと、「自分」を「律する」という事は非常に難しいと思うのです。思い通りに進んでほ

 

しいが、思い通りに進みにくい時がいずれ出てくれば、そういった時また新たな「定義」を作る事の繰り返しは、様々

 

な事に共通するのでは無いでしょうか?それを「一言を以って」「定義」すれば、「反省」や「改善」でしょうか?

 

(笑)物の「考え方」や「見方」を偏らせる意味ではなく、あらかじめ決めて置く事や、些細な事でも、今、「自分は

 

何のために「それ」を行っているのか「説明」出来る事(能力)」は、私自身からすればですが、すごく大切な事だと

 

思うのですね。「説明するレベル」の言葉にして表現する事を怠って、「突発的」で「短く短絡的」な言葉に依存して

 

しまう事は、先日のテレビの件もそうですし、そろそろスマホや映像に、思考する機会を奪われている典型の様な気が

 

してならなくなってまいりました・・・(汗)前置きが長くなりすぎましたが、「今、一生をかけてスマホを使用する

 

理由を一言を以って説明するとしたらば、どういった事があるでしょうか?(笑)」敢えてですが、遊ぶ・休む・学ぶ

 

のバランス出来得る限りしっかりと取り、体調にはくれぐれも気を付けて下さい。

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