こんにちは。個別指導Wam香川、東山崎校です。
中学・高校・大学と、「受験」に際して問題となるのが「志望校」ですよね。
志望校選択は、子どもたちにとって、その後の人生に大きく関わる重要なポイントなだけに、保護者の方からもよくご相談を受ける内容のうちの一つです。
志望校をどうやって決めるのが良いのか?
この疑問に対して、実は「これが正解です」という明確な答えはありません。
なぜなら、確率的・統計的に、あるいは大人たちが経験則から話すことはできても、未来の事については結果として誰にも分からないからです。
高校受験・大学受験についていえば、ほとんどの場合、その決め方というのは
① 親の意向を受け入れる
② 親の意向に反発する
ほぼこの2択であると言えます。
中学受験であれば、自己判断するには幼い事もあり、子どもの意志でというよりも①のケースがほとんどではないでしょうか。ただ、小学校で仲の良かった友達と離れたくないから、という反発は少なからずあるようです。
中学生、高校生ともなればより強い「自己」を持っていますから、志望校選択について親が良かれと思ってアドバイスしたつもりでも、「ただの押し付け」だと捉えられる可能性が高くなります。
例えば、使用期限のある1000円分の商品券をお子さんに渡して、「これで参考書を買いなさい」と言ったとしましょう。期限付きなので「何を買おうか」と考えたいのに「参考書」と買うものを決められてしまうと、子どもは大抵、別のものを買ってきます。
中には自分で決められず、親に言われた通り参考書を買ってくる子もいると思います。ただ、私はあえて親の意向に反発し、別のものを買ってくる子どものほうが、少なくとも自分で何を買うのか考え、悩み、判断した結果として得たものですから、買った後に満足したり後悔したとしても、最後には「自分で決めた」という事に納得できるのだと思うのです。
親から見れば「なんでそんなもの買ったの?」と言いたくなるようなものでも、本人にとっては自分で選んだからこそ、大切にするのかもしれませんし、親に勧められて買った参考書がずっと本棚に置かれっぱなし、という事もこともあるかもしれません。
つまり、志望校選択においても、子ども自身があれこれ思い悩んで判断し、最後には自分の意志で決定するというプロセスが必要だと考えます。
とはいえ、大切なお子さんの進路についての事ですから、やはり親の気持ちも汲んでもらわないと、というのが本音の部分ですよね。反発されないためには、お子さんが自分で意思決定したと思わせれば良いわけですから、選択の判断材料となる情報をそれとなく伝えることが大切です。
「この間ネットで見たんだけど、●●っていう歴史の参考書がマンガ付きで面白くて、すごくわかりやすいって今人気なんだって」
商品券を渡す前に、前振りとして情報を入れておきます。その場は「へぇ、そうなんだ」で終わるかもしれませんが、「参考書を買いなさい」と使い道を限定されるのに比べて、少なくとも選択肢に入る可能性はあります。いかに悟られず本人の興味をひくように話を振るか、加減が難しい所ではありますが(笑)
1000円の商品券にあといくら足したらアレが買えるな、と想像することも子どもにとっては「不足分をどうやって補うか」を考え行動する力に繋がります。志望校も同じで、今の成績で足りない分をどうやって埋めるかと考えた時に、具体的な行動へと結びつくわけです。
商品は実際の商品やカタログ、ネットで比較している時間が楽しいものです。その商品を手にした自分を想像して「コレが欲しい!」と興味を持ったものが購入対象となるのと同様、「●●校の学生になった自分」をイメージして、はじめて「合格してココに行きたい!」となります。
子どもが自分で悩んで決めることができるように、それとなく情報を与えていく。それは言葉である必要はありません。リビングのテーブルに高校や大学のパンフレットが(不自然にではなく)置かれている、というだけでも、それが子どもにとって判断材料の一つになっていくはずです。たくさん悩んで、考えて、そこに行きたい理由を自信をもって言えるように。私自身も押し付けることなく、子どもたちが自ら拾っていける情報を提供していこうと考えています。
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