こんにちは、個別指導塾Wam沢之町校でございます。
今回はうれしいお知らせがありました!
生徒さんではありませんが、教室スタッフの方が、大学院入試で合格したとの連絡がありました!
おめでとうございます!
(ちなみに、某マグロで有名な大学の文系大学院に合格したそうです。)
めでたい報告のついでに、今回は、文系大学院についてお話したいと思います。
文系大学院と聞くと、特に就職の面で、あまりいいイメージを持たない人が多いのではないでしょうか。
大学院には理系が行く人が多く、理系大学院の学生は就職が強いイメージがあるかもしれませんが、
反対に、文系大学院は人生のモラトリアムの延長のために行く人が多く、
就職に不利であるというイメージを持っている人が多いかと思われます。
しかし、私は文系大学院、超おすすめしています!
今回は、その理由を挙げていきたいと思います。
大学院への進学で最も大きなメリットはこれだと思います。知的好奇心を満たすため、
自身の時間を自由に使い、好きなことを好きなだけ勉強することができます。
また、事前準備に時間はとられるといっても、比較的自由に使える時間が多いです。
大学よりも教授との距離が近いため、質問をしたり、教授や他の学生と議論をしながら、問題に対する更なる理解を深めることも可能です。
また、狭い世界ですので、学会や勉強会に積極的に参加すれば、他大の教授と顔見知りになることもできると思います。
また、学会参加の機会があったりと、学部の時と比べて充実した時間を過ごせます。
就活も大変じゃないの・・・?という意見もありますが、しっかり準備すれば問題ないと言われています。
あとは、いわゆる「学歴ロンダリング」という目的で大学院を受ける人もいますが、
こちらは良い意味も悪い意味もおすすめはできたり出来なかったりします。
そもそも大学院入試は大学入試と比べると簡単と言われていますが、内容がかなり異なるので比較できないと思います。
しかし、ちゃんと対策をすることで合格かなり近くなるとは言われています。
学歴ロンダリングというのは、あまり有名でない大学から、早稲田大学大学院や、慶應義塾大学大学院、東京大学大学院、京都大学大学院など、
高学歴の大学院に進学することです。
しかし、殆どのロンダリングする学生は、ロンダリングが目的なので、入ってから苦労する話を良く聞きます。
では、どうやって文系大学院を選べばいいのか、その基準をお話します。
いうまでもなく、院に入れば基本的に一人で研究を進める必要があります。それが、最終的には修論という形で残りますし、
どうせなら良い論文を残したいものです。
大学院に入る前と入った後で、研究テーマが変わるのはよくあることですが、研究のコアとなるべき部分、
つまり「自分は一体何を研究したいのか」という問いに対する答えを用意しておかないと、後で必ず苦労することになります。
ということで、大学院を選択する最初の選択基準は、何よりも自分がやりたい研究テーマを見つけることです。
充実した大学院生活を送るための必要条件といえるのが指導教授の存在です。世の中には様々なタイプの教授が存在しますが、
残念ながら教授との関係が原因で、中途退学を余儀なくされる院生が少なからず存在します。
正直、指導教授との相性の良し悪しは入学前にはわかりにくいものがあります。
入試説明会や研究訪問だけでは、接触回数が少なすぎるからです。
ですが、教授がどのような研究を行っており、どのような学生を指導しているのかについてはしっかりと調査しておく必要があります。
そうじゃないと、あとで違う研究をする羽目になるかもしれません。
そのため、書籍や学術論文を読むだけではなく、研究訪問や入学説明会などの場を活用し、教授と話をしてみるべきです。
それでも結局、入学後に指導教授を変えたという院生もいるので、同じ研究科に2人以上、
指導をお願いできそうな先生がいた方がリスクを軽減できるかもしれません。
関東の大学に通っているなら関東、関西なら関西にある大学院から選ぶのが基本になると思います。
少数ですが、北海道や九州という遠くから通っていた院生もいましたが、実家に帰るときや地元で就活する時に、
時間やお金がかかってつらいと言っていました。
ただこれはもう本人の意思の問題なので、住み慣れた地域を一度離れて研究に没頭しないなら、
遠方の大学院を選択するのも全然ありだと思います。
文系大学院生にとって重要なのはなんといっても図書館です。
図書館の規模が小さかったり、蔵書数が少ないと、他校の図書館から取り寄せたりと面倒です。
そこで実際に希望する大学院の図書館HPに入り、実際に蔵書検索をしてみましょう。
今読んでいる学術本の参考文献でもなんでもいいのですが、あまりにも検索に引っかからないのであれば、自分の研究分野に関連する蔵書が少ない可能性もあります。
それと、利用時間も要チェックです。夜10時くらいまで開いているところもあれば、7時くらいには閉まってしまうところもあります。
特に研究室に個人のデスクがないのであれば、なおさら図書館は重宝しますので絶対に確認しておいた方がよいと思います。
これは大学院によってできるところと、できないところがありますが、
もしオープンキャンパスのように公開授業があれば参加してみるといいと思います。
うちの大学院でも1週間ほど公開授業をやっていたのですが、5, 6人ほどゼミの授業に学部生が参加してきたことがあります。
文系の大学院の授業は、基本的にディスカッション中心になるケースがほとんどだと思うのですが、
大学によっては座学中心のところもあるかもしれません。
ここら辺りは大学のパンフレットだけではわかりにくい部分があるので、実際に自分の目で確かめてみるとよいと思います。
うまくいけば、院生の先輩から詳しい情報をもらえるかもしれません。
国立大学の場合、学費はどこもほぼ同じですが、私立の場合、差がはっきりとあらわれます。
親からの援助が期待できず、一人暮らしの場合、学費免除の制度を活用するか、奨学金に頼るのが一般的です。
奨学金に関しては、いわゆる貸与型ではなく、給付型の奨学金が充実している大学院を選ぶのも一手です。
意外と知られていない話なのですが、大学院には所謂、偏差値というものは存在しません。
高校生の頃は、大学の偏差値を見ながら志望校を選んでいたかもしれませんが、
院で求められるのは研究能力や論理力という数値化できないものなので、試験内容も小論文や面接といったところが多くなります。
とはいえ、「旧帝大」や「早慶上智」といったブランドパワーが大学院にないわけではありません。
それでも選択基準として書かなかった理由は、結局、名門校には著名な教授がいれば、研究施設も充実していることが多いからです。
ですが、研究したいことや指導教授を後回しにし、名門校・ブランドパワーありきで大学院を選んでしまうと、きっと後悔すると思います。
大学はそれでもなんとかなりますが、大学院は目的がない人にとってかなりつらい世界です。
しっかりと吟味してから大学院を選ぶことが何より大事だと思います。
やりたい研究内容、学びたい教授がたまたまその大学院にいた、ということに過ぎません。
意味のある充実した大学院選びを行ってみて下さい。
個別指導塾Wam沢之町校では、小学生、中学生、高校生まで幅広い生徒が通ってくれています。
「高校選びはどうしたらいいの?」と悩んでいる中学生や、
「大学選びについて相談してみたい!」と考えている高校生も、
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