あるお店でラーメンを食べていたときのことです。
店主のTシャツの背中側に、こんな英文が書いてありました。
Nipponia Nippon is a bird on behalf of Japan.
朱鷺の絵も描いてあったので、
Nipponia Nippon は、朱鷺だということは分かりました。
問題は、behalfです。
この単語は、知らない単語です。
それ以外の単語は分かるので、behalfの意味を類推してみました。
behalfを除いて訳すと、
「朱鷺は、日本の〇〇〇な鳥です」となります。
あとは、behalfをひとまず棚上げして、
○○○に何かを入れて、自然な日本語になるようにすればいいわけです。
ところが、なかなかいいのが思いつきません。
試しに、妻にこの話をしてみました。
すると、こんな答えが返ってきました。
behalfの中に、half(半分)があるから、
be(~である)+half(半分)で、
behalfを「半分である」→「あいのこ」もしくは「かけあわせ」と訳したらどうか。
既に、純潔の日本の朱鷺は絶滅して、
現存している朱鷺には、中国の朱鷺の血が流れているというのが理由です。
なるほど、と感心しました。
それから、behalfの意味を辞書で調べてみました。
私は、この答え合わせが大好きです。
推理小説を読んでいて、とうとう犯人が分かる瞬間と似ています。
このドキドキ感が、いいのです。
さぁ、犯人が分かりました。
on behalf of で、「~を代表する」という意味がありました。
これで、事件は解決です。
「朱鷺は、日本を代表する鳥です」
分からない単語が出てきたら、すぐに調べず、
まずは前後関係から類推してみましょう。
その類推が、あっていても、はずれていても、
自分の頭でアレコレ考えると、単語がより一層覚えられるようになりますよ。
中山校 渡辺