こんにちは、個別指導Wam香川統括教室長の木村大輔です。
高松市内の中学生は、先週からテスト期間に入っており生徒たちは真剣に授業や自習に取り組んでいます。定期テストということもあり勉強に対する意識は上がっていますが、不安な単元や教科、そして講師に質問している内容を聞いていると、漢字や英単語と言った基礎をはじめ、文章を読む力いわゆる読解力が身についてないことが原因と思われる質問や解答がいくつかありました。2学期からは国語だけでなく、すべての教科において文章を読む力が必要な問題が多く出題されるため、読解力の向上が必要です。
ただ、読解力以前に目立つのは漢字が不安だという生徒です。学校からテスト期間中に配布されている国語のプリントでは、漢字の読み書きのみを100問〜120問ほど出されているものが各学年に配られていることから、学校においても漢字の不安や苦手意識を口にするする生徒が多いのでしょう。
多くの人は書ける漢字は読めますが、読める漢字が書けるとは限りません。漢字の学習は読めることも大切ですが書けるようになることはそれ以上に大切です。そして「書く」ということは漢字に限ったことではありません。英単語も同様に、多くの人は書ける英単語の意味は覚えていますが、読めるけれど書けない英単語は多いのではないでしょうか。さらに、漢字や英単語だけでなく、文章を読むこと書くことも同じ関係になります。
こちらはWam香川の教室に通う小学校4年生の国語のテストです。
「母がくるまで待っています。」
この文では「くるまで」というひらがな表記を「車で」ととらえるか「来るまで」ととらえるかで、その意味が大きく違いますよね。中学生の中にも、習った漢字を使わずにひらがなを多用する生徒を時々見かけますが、テストにおいて漢字を指定されていない場合でも、あまり印象が良くないのもありますが、このように二重の意味にとらえられるケースがあるため減点の対象になりやすく、あまりおすすめしません。
ちなみに私が驚いたのは、こちら。
小学4年生のテストで「故事成語」の出題、それに漢字の書き取りで「公徳心」というものまであります。今の小4がこんなにも難しい言葉を学習していることに、あらためて感心させられたのはもちろんですが、普段使う機会の少ない難しい言葉だからこそ、本来の意味をきちんと理解して覚えていなければただ聞いたことのある「音」としての認識で終わってしまい、たとえ読書をしていてもその言葉の部分だけなんとなく読み飛ばしてしまいそうです。
当塾でも何人かの生徒から文章を読むことは好きでも、書くことは苦手ということを聞きます。今年5月に小学6年生、中学3年生を対象に実施した「全国学力調査」の結果では、正答率の上位県は記述問題の無回答率が低いことが共通点にあげられており、香川県については「読む・書く」能力において小、中学生ともに全国平均を下回る結果となっています。記述問題の回答率、さらに正答率を上げるためにも読解力や語彙力といった力が必要ではありますが、まさに読むこと・書くことの基礎である漢字や英単語をしっかり身につけることが課題ではないでしょうか。
ただ闇雲におぼえるのではなく、意味や用法を理解することで効率よく身につけましょう。やはり各学年において、まずは覚えるべき漢字や言葉を覚えていくことが大切です。そこでお勧めしたいのが「漢字検定」です。
漢字検定は小学校1年修了程度の10級から中学校卒業程度の3級と高校卒業、大学、一般程度の2級そして、それ以上の大学・一般程度の1級と、目安となる学年やレベルに応じて分かれているのでチャレンジしやすくなっています。そして、出題内容や審査基準においても読むこと・書くことはもちろん、筆順にはじまり四字熟語や部首など各級によって出題内容が異なり、さらに「常用漢字のうち約○○字を理解し、文章の中で適切に使える。」といった審査基準があるため文章力も身につけることができます。
Wam香川では、小中学生の漢字検定の対策としても、学校でのテストや記述問題を解く力をつけるため、基礎となる漢字や英単語を授業前や授業後などの時間を利用し生徒一人ひとりに合わせた漢字ファイルを作成し日々練習しています。小学生のなかには前学年の漢字が書けない、読めないといった生徒もいますが、小学生の場合は前学年の漢字の復習をすることがほとんどないため、習った漢字を忘れている生徒が多く読解、記述力の基礎となる漢字がいかに重要かわかります。
また、近年では文章はパソコンやモバイルなどで作成することが増え、さらに予測変換という機能が文章を書く手助けをしてくれるので、直接文章を書く機会は現代社会において非常に少なくなっています。しかし、実際に社会に出て人前で漢字が分からずスマホを出して調べたり、平仮名ばかりの文を書いたりというのは恥ずかしいものです。わたしたち大人も日々学ぶ姿勢こそが子どもたちの手本となります。
漢字検定は親子でもチャレンジしやすい検定です。仕事に直接関係がなくても資格が取れると、自己肯定感や達成感が得られますし、さらなる成長へのモチベーションアップにもつながるので、皆さんも友達や家族といっしょに挑戦してみてはいかがでしょうか。
【Wam香川ではInstagramをやっています】
インスタグラムで香川県内の各教室内部のより詳しい活動内容を、リアルタイムで皆さんにお届けしております。
ぜびチェックしてください!
Wamインスタのアカウントはこちらから