新潟県の子供の虫歯の少なさは、全国でもトップクラスです。
その理由が、フッ化物塗布です。
もともとは、1970年に、弥彦小学校でのフッ素洗口から始まり、
その後、フッ化物塗布の有効性が認められて、現在に至ります。
息子も、定期的に歯医者さんに通って、フッ化物塗布をしてもらっています。
さて、このフッ化物塗布に含まれているフッ素という原子は、
原子の中でも、特に化学反応を起こしやすい原子として知られています。
とにかく、すぐに他の原子と爆発的に反応するため、
フッ素そのものを取り出すことは、とても大変なことでした。
フッ素を取り出す際に、爆発に巻き込まれて、何人もの化学者が命を失いました。
最終的には、フランスの化学者 アンリ・モアッサンが、フッ素の単体分離に成功して、
1906年のノーベル化学賞を受賞しています。
今こうして、息子に虫歯がないのも、
化学者たちの尊い犠牲のおかげなのだと、感謝しています。
けど、このことは、決してフッ素に限ったことではありません。
今の私たちの便利な生活があるのは、過去、現在を問わず、
多くの方たちの献身的な努力によるものです。
なぜ勉強しなければいけないのか?という質問は、常に受けています。
今は、確かに勉強が何の役に立つのか分からないけれど、
もしかしたら、いつか、他の人の役に立つかもしれません。
人のためになるということは、素晴らしいことです。
そんな風に、前向きに考えてみましょう。
中山校 渡辺