教室ブログ

2021.07.21

塾に通えることは当たり前ではない

こんにちは、個別指導Wam香川、木太校教室長の白根雅史です。

 

最近は夏期講習の期間に入ったこともあり、塾にもたくさんの面談の問い合わせがあります。

実際に、今の子どもたちは塾や習い事をしている家庭が多く、文部科学省が行った調査では、学習塾に通塾している小学生の割合は

 

公立小学生・・・40%

私立小学生・・・70%

 

となっています。この数字を見ると、私が子どもの頃よりも明らかに塾に通う割合は増えているように感じます。では、今の時代は子どもを塾に通わせることは当たり前なのでしょうか??私はそうは思いません。なぜなら、塾に通うには当然お金がかかるからです。

 

塾に面談に来る子どもには

 

  1. 自分でも成績に関して危機感があり、「行かなければいけない」という自覚がある
  2. 自分では成績に関して危機感はないが、保護者の方が危機感をもっている

     

この2つのパターンがあります。①の方に関しては本人に危機感があるので、意欲もあり、前向きに授業に取り組むことができます。しかし、②に関しては本人に危機感がないため、「塾に行く」ということに対して前向きに捉えることがなかなかできません。そのような状況のまま無理やり入塾するとどうなるのか・・・

・いやいや塾に来て、なんとなく授業を受ける

・気分次第で平気で塾を休む

このような授業の受け方では、成績を伸ばすのはかなり困難になってしまいます。

そこで大事なのが、入塾する前にいかにして子どものやる気を引き出すかです。

 

子どものやる気の引き出し方は

・将来どうなりたいのか具体的にイメージさせる

・成績が上がる道筋を明確にする

・「できそう」という自信をもたせる

などいろいろありますが、大事なことがもう1つ・・・

それは「保護者の思いを代弁する」ことです。

保護者の方は

・成績を上げさせたい

・学習習慣を身につけさせたい

・志望校に合格させてあげたい

・「やればできる」という経験をしてほしい などなど

このように、本当にさまざまな思いをもって塾の面談に来ています。

 

しかし、その思いは「親と子ども」という近い関係だからこそ、うまく伝えることができなかったり、伝えたとしても相手がうまく受け取ることができなかったりしてしまいます。

そこで、我々の出番です。面談の中で保護者の方の思いを聞いて、私がその思いを代弁するようにしています。

 

例えば、保護者の方がどれだけ子どものことを心配しているか、どんな思いで塾に通わせようとしているのかを面談の中で子どもに話すこともあります。保護者の中には面談中にも厳しい言葉を言うこと方もいますが、それは子どもを思っての言葉であること・・・家でそういう話をする機会の少ない家庭も多いので、改めて保護者の思いを代弁するようにしています。

     

また私は面談をする際には、子どもの前でお金の話をします。小学生中学年ぐらいだとはっきりとは分からないかもしれませんが、それより上の学年であれば、どれぐらいのお金がかかって、それを支払うことがどれだけ大変なのかを理解することはできます。

「あなたが塾に通うのに、これだけのお金がかかっている」

「あなたは保護者の方に塾に通わせてもらっている」

こういう意識を入塾前にもつことで、授業の受け方が劇的に変わる子どももいます。

特に「塾に通わせてもらっている」・・・この意識をもつことができるかどうかは大きなポイントだと思います。この意識をもつことができれば、1回1回の授業を大切にできるし、親への感謝にもつながっていきます。

 

もちろん、家庭環境や保護者の方、子どもの状況はさまざまなので、一概に言うことはできませんが、少なくともタイトルにも書いたように「塾に通うことは当たり前ではない」ということは、子どもが分かった上で勉強に励んでほしいと思っています。

 

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