こんにちは。Wam円座校です。
学習とインターネット、今の時代これらは切っても切り離せない関係になりつつあります。
一人一台が当たり前になったスマートフォン、学校現場でのICT教育の導入、コロナ禍におけるオンライン授業の導入などその背景は多岐にわたります。
改めていうほどのことでもないかもしれませんがインターネットはとても便利ですよね。そして我々の想像を遥かに超える速度で発展し続けています。その利便さ故、懸念される点も数多くあります。そのため、扱い方・向き合い方が非常に重要になります。
実際に塾生にどの場面でインターネットを使うことが多いのか聞いてみると自主学習のときと答えた人が多かったので、今回は自主学習に焦点をあてて、私自身の経験も踏まえながら学習効率を上げるインターネットとの付き合い方を述べていこうと思います。
自主学習の際のインターネットの活用方法は主に「分からないことを調べる」時に利用する人が多いと思います。私もスマホを所有し始めた大学生の時、分からない課題を調べることに活用していました。
そんな矢先、課題提出レポートで分からないところがあり、いつものようにインターネットで調べていると似たような問題の解法があったのでそれを参考にレポートを仕上げたのですが、返ってきたレポートを見るとそこには丸はついていませんでした。
結局自分の力で解くことができなかったので、後日担当教員のところに質問に行くと
「この解き方どこで調べたの」
とグサッと胸に突き刺さるようなことを返され、「ネットで調べました」と正直に答えると
「ネットを活用するときは書いてあることを全て鵜呑みにするのではなく、信憑性を自分で確認するようにしないといけないよ」
と言われました。
当時の私は不特定多数が見るものの中に真実でないことが書かれていることが衝撃だったのです。当時の私はあまりにも世間知らずでした。
インターネットでは欲しい情報がすぐに手に入ることができますが、その信憑性は本など他の情報媒体に比べると確実に劣ります。それはなぜかというと「誰が書いたのか」が明記されていないことが多いからです。
例えば学校で使用している教科書ですが、一番最後のページを見てみると制作に関わった方の名前や所属が書かれています。ほとんどが有名大学の准教授や教授です。
参考者も誰が書いたのかきちんと明記されています。その人がどんな経歴を持っているのかまで書かれている場合がほとんどです。
だからといって100%間違いはないのかと言われるとそうではないですが、匿名で誰でも気軽に投稿できるインターネットと比べるとその違いは明らかです。
きちんと誰が書いたものなのか明記されているものもありますが、某有名人を名乗って書いたものが実はゴーストライターが記載していたことが発覚し問題になったりしたこともありますよね。
「いやいや、中高生の学習内容であればそんなことはないでしょ」
と思われている人もいるかと思います。しかし、中高生の内容であっても論理的に間違っている解答をネット上で何回も見たことがあります(※1)。
ですので、ネットで調べて得た知識に関しては学校や塾の先生に確認するという作業を必ず行ってください。
その際にはインターネットで調べたことは言わなくてもいいです。純粋に「これってこの解き方であっていますか」と言うだけで大丈夫です。
学校や塾の先生はその道のプロですので誰が答えたのか分からないものよりは安心感があります。
一見手間に見えるかもしれませんが、間違った知識を身につけるよりはマシです。特に小中学生の場合、他に便利な解き方がある場合でもテストでは学校で習った通りに解かないと点数が取れない場合があるので注意が必要です。
たくさん知識をつけることは大切ですが、情報を取捨選択し「これって正しいのかな」と疑う感覚を学生のうちから身につけておくことは、これからさらに加速する情報化社会で生きていく上で、今の子どもたちにとっては必要な能力だと思います。
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※1 一応私は大学院まで数学を専攻していたので、それなりにはですが数学に関する知識はあります。