こんにちは、個別指導Wam香川統括教室長の木村大輔です。
みなさん「木こりのジレンマ」という話は皆さんご存じですか?
もしかすると詰め込んで勉強しているのに成果が出ないと言う人のほとんどがここで言う“木こり状態”かもしれません。
この話を聞いた事のある方も多いと思いますが私なりの解釈で説明すると…
ある木こりが、がんばって木を切っていました。
通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。
よ~く見ると木こりの使っている斧は、ボロボロに刃こぼれしているようなので、旅人は助言しました。
「木こりさん、木こりさん、一旦手を止めて斧を研いだほうがよいのではないですか?」
すると木こりは言った。
「わかっちゃいるんだけどね~木を切るのに忙しくて、それどころじゃないんだよ」
…そんなバカ居ないやろ~ってオチですね。
でも、よく見渡してみるとみなさんの周りに木こりさんはいませんか?
もちろんこの寓話はあくまでも先人の例え話。実際にはそんな人はいません。
今風に言うならこんな感じでしょうか?
勉強に取り組む前に学習環境はできる限り良い環境、良い塾を選択しましょう。
やみくもに取り組まず、まず一日の勉強量の目標を明確化してから取り掛かろう。
こんな勉強が出来れば木こり認定はされることはないと思います(笑)
では何故?研ぎ澄まされた斧が必要なのか?少し掘り下げてみたいと思います。
木こりのジレンマ話においては、斧を研ぐことがゴールになっています。
研いで木を切るのですが研ぎ澄ました斧で早く切った後の時間で何をするのか?
新たな木を切るための作業効率のため?勉強(仕事)とプライベートのメリハリをつける意味?
私はどちらでもよいと思います。
目的を達成するために必要な「刃を研ぐ」と言う本質的な改善に手をつけないで、やみくもに目の前のことだけに注力することは
「勉強(仕事)を頑張っている割には成果が出ない」「やってもやっても終わらない」などの、生産性の低下を指しています。
この寓話の目的は、一旦木を切る作業を止め、「道具や時間の使い方」を見直すこと
木を切るという作業に必死になる前に、それを効率よく進めるためには「明確な準備」が必要ということです。
効率よく進めることで「次への成長」さらに全体としての「時間の使い方」の効率も上がるというオハナシでした。
さて塾生のみなさんには“勝負の夏”がやってきます。
「段取り八分の仕事二分」 という格言もあります。
勉強においても全体像を見ることがもちろん大事ですが、まずは準備が大切ですよという事。
事前に準備段取りすることで、八割方の仕事は完了したも同然だという意味合いです。
私が勝負の夏だよ!という意味はたいていこの寓話を例えて塾生に話をしています。
学習環境の決め方、塾選びにおいても同じことが言えます。
環境を整えることは「段取り八分」となります。
この意味を理解し取り組み方を大切にしている人には必ず結果もついてきます。
さらに言えば時間を大事にする人は周りの人の時間も大切にできます。
親御さんも、仕事だけでなくご家庭で、家事やお子さまの習い事の送迎など多忙な日々を送っていると思います。
「最近、忙しくて時間が取れてない」「仕事や家事が効率良くすすまない」…
などと思うことがあれば今一度目的を見直し、斧を研いでみてはいかがでしょうか?