大学生のときに、先輩に出された問題です。
「世界で一番高い本は何かな?」
30年も前の話なので、自分がどう答えたのかは、もう覚えていません。
答えは、何だと思いますか?
答えは、「買ったけど、読んでいない本です」
例えば、1000円の本を買ったとしても、
それを読まずに積んでおくだけなら、
1000円を無駄にしているわけです。
もったいないですね!
お金を出してせっかく買ったのに、
何の役にも立てていないなんて、
なんて高い買い物をしたのでしょう!
また、その先輩は、こんなことも言っていました。
「本は、全部読まなくてもいい。
本には、自分が必要とする情報も、必要としない情報も載っている。
本に書いてあること全てが、自分にとって、役に立つわけでもない。
自分の欲しい情報さえ手に入れば、
全部読まなくても、その本の元は、十分に取れている。」
このことは、現代の電子機器についても同じようなことが言えるかもしれません。
例えば、スマホ。
いろんな機能がありますが、
多くの人が、おそらくその機能の半分も使いこなしていないでしょう。
けど、全部を使えなくても、全く問題ないはずです。
自分の使いたい機能が使えれば、それで十分です。
問題集についても同様です。
最初から、一問一問、全部をやろうとしなくていいのです。
完璧主義は、絶対にダメです。
ひとまず、自分の苦手なところが、できるようになれば、それでOKです。
そこだけを、繰り返し繰り返しやりましょう。
力がついてきたら、やり残した問題をやればいいのです。
一番まずいのは、せっかく買ったのに、
やらずに机の上に積んであるだけの問題集です。
世界で一番高い問題集になってしまいますよ。
中山校 渡辺