こんにちは。個別指導Wam香川、円座校です。
唐突ですが、みなさん読書は好きですか?私は今では本を好んで読んでいます。ここ数年で読んで一番印象深かったものは新井紀子さん著の「AI vs 教科書が読めない子どもたち」ですね。
レジの無人化や自動車運転技術などここ数年AIの発展はすさまじく、その知能は理系科目であればMARCHに合格することができるレベルにまで達しているといわれています。
AIが人間を支配する日がくるのか、人間にあってAIにないものは何か、そんな疑問を読者に投げかけつつたくさんのデータをもとに危惧されている問題にアプローチしていってます。
これ以上この本について語ることは長くなるので割愛しますが、実は私は小学校から高校までの間は読書をほとんどしてきませんでした。というよりも避けてきたと表現した方が正しいかもしれません。
両親も含め、いろんな人から「本を読みなさい」と言われ続けていましたが、良くも悪くも“中途半端”に勉強で成果を出していたからか?調子に乗っていた私は聞く耳を持てませんでした。
なぜなら「このままそれなりに勉強を頑張っていれば何の問題もない」といった根拠のない自信の皮をかぶった過信があったかもしれません。
そんな私に1度目の転機が訪れたのは大学生の頃、当時は塾で講師をしていて、高校3年生の理系科目を担当していました。今振り返れば恥ずかしい話ですが、教える能力はその辺の人より何倍も長けていると“自負”していました。生徒の反応も良かったですし「めっちゃ分かりやすい!!」との声もたくさん聞きました。しかし合格発表の日にふたを開けてみると担当していた塾生9人中志望大学に合格できたのは残念ながら4人でした。
散々な結果に頭を抱えたことは今でも鮮明に覚えています。しかし当時の私は「自分のできることは精一杯やったのに」と結果を顧みず、自己防衛の思考ばかりが働きました。
そんな姿をみていた当時の先輩から「これを読んでみたら?」と一冊の本を勧められました。それが「夢をかなえるゾウ」という本でした。
本を読むことは嫌だけど、また同じ結果になることが怖くなり、しぶしぶながら読み始めていくうちに自分の手に持っているものでしか勝負ができていない現状を痛感させられました。
高校生までは与えられた教科書の内容だけやっていればよかったが、社会に出ると自らが動いてたくさんの角度から学ぶ姿勢を持たないと生きていけないということに気づきました。
ちなみにこの「夢をかなえるゾウ」という本ですが、個人的にとてもおすすめです。ジャンルは自己啓発系ですが所々に笑いの要素がちりばめられていて、中学生でも読みやすいと思います。
読書をする最大の効果、それは価値観の幅と思考の幅が広がることです。
読書と学力の関係についてはいろんなところで目にすると思います。
読書すれば読解力が上がるきっかけにもなりますし、勉強面においても様々なメリットがあることは間違いありません。実際読書習慣がある子とない子では学力の高低に影響があります。
しかし読書とは学力向上のみならず、その人の人生を豊かにする力があります。
私の場合、学生時代に読書をしてこなかったので活字を読むという行為がとても苦痛でした。
先ほど述べた大学生時代の経験を機に読書をしてみようと思ったのですが、使われている漢字の意味や言葉の言い回しが理解できないことも多く、幼いころから読書をしている習慣があれば…と何度も思いました。
本には先人や偉人の様々な知恵がふんだんにちりばめられています。
例えば先ほど紹介した新井紀子さんですが、この方は著名な学者です。今の私が直接会って話を聞く事はなかなか難しい。
しかし本というものを通せば自分とは程遠い方の考え方や思考を学ぶことができるのです。
私の上司の口癖でもありますが「人生は学びの連続。学びをやめた瞬間から後退ははじまる。」その一つが読書。本を通して幾つになっても「学ぶ力」は確実に身につくと思います。
探求心を持ち続ける。人生に「問い」を持ち続ける。とても大切ですね。
これに目を通してくれている小学生や中学生、高校生の皆さんも、まずは「気になったことを図書館で調べてみる」ことをしてみてはいかがでしょうか?
小学生であれば夏休みの宿題に自由研究が出されるところも多いと思いますので、これを機に図書館で調べ物をしてみましょう。
するとどんどん疑問があふれてくるはずです。「これは分かったけど、ここってどういうことだろう」と探求心が芽生えてきます。
読書が好きだということ…それは「学ぶことが好き」だということですね。
勉強のみならず、読書習慣は社会で生きていく力も身につきます。
今はスマホで気軽に本を読める時代でもありますが、アナログな書籍での読書をまずは1冊スタートしてみませんか?
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