こんにちは。個別指導Wam香川、木太校教室長の白根雅史です。
私は約10年間の教員生活を経て、塾の教室運営の仕事に就きました。どちらの仕事も子どもと関わることができる、やりがいのある素晴らしい仕事です。
教師や塾の教室運営という仕事はいろいろなことを子どもに「教える仕事」というイメージをもつ方も多いと思いますし、実際に教えることが中心の仕事です。しかし、子どもと関わっていると逆に私が学び、教わることもたくさんあります。今日はそんな私の経験をいくつか紹介します。
教員をしていた時は事前に次の日の授業の流れを確認し、子どもの疑問なども予想しておくことで、授業がスムーズに流れるように準備をしていました。しかし、どんなに準備をしても自分が思った通りの授業をすることはなかなかできません。なぜなら、授業の中で子どもから想定していない疑問、「なぜ?」、「どうして?」が出てくるからです。
また、子どもが思ってもいないところでつまずくこともあります。大人には当たり前と思うことも子どもには疑問に思うことがたくさんあり、授業をするたびに「そうか、ここで引っかかるのか」、「こういうところに疑問をもつのか」と新たに発見することばかりです。そして、そのような想定外の「なぜ?」や「どうして?」をクラスのみんなで解決していくことが授業の醍醐味の1つでもあります。
いつもクラスの子どもの反応を必死に予想して授業を組み立てても、だいたい授業のどこかで予想外の反応が返ってくる・・・
子どもの反応は意外性に満ちていて、予想できない・・・
私は授業で私の予想と子ども反応が合っているかどうか確かめるのが楽しみでした。
そして、予想外の反応が返って来るたびに「なるほど、そういう考え方もあるのか」と感心し、子どもから教えられることばかりでした。
目標をもつことは大切です。スポーツでも目標もなく、ずっと練習だけだとやる気も出てきません。「レギュラーになる」、「試合で勝つ」などの目標があるからこそ、厳しい練習にも耐え、努力することができます。
それは勉強も同じで「何点以上取る」「〇〇高校(大学)に行きたい」という目標が明確かつ具体的であるほど努力することができます。このように「目標をもつ」ことが大切であることは当たり前ですが、それを本当に実感させてくれた子どもがいました。
その子どもは塾に来たときには勉強はしていましたが、これといった目標もなく、「塾に来て、勉強して、帰る」の繰り返し。自習に来ることもほとんどありませんでした。よく講師の先生とどうしたらもっとやる気を出すことができるのかを話し合ったのを今でも覚えています。
しかし、あることをきっかけに「〇〇高校に行きたい」という目標をもつようになりました。正直、今の実力、これまでの内申点では厳しいというのが現実でしたが、そこからその子はほぼ毎日自習に来て、授業もただ受けるのではなく、積極的に質問し、主体的に受けるようになりました。
初めこそ、なかなか思うように成績も上がらず「こんなに頑張っているのに・・・」と弱音を吐くこともありました。しかし、それでも「〇〇高校に行く」という目標を諦めず努力し続けることで、成績も徐々に上がっていきました。
そして高校受験・・・その子は見事志望校に合格することができました。初めのその子の成績から考えると目を見張るほどの成長です。目標を明確にすること、その目標に向かって努力することの大切さを改めて教えられました。
私は「教育」という立場で子どもと接しています。その中だけでも、ここでは紹介しきれないほど子どもから多くのことを学んできました。おそらく、これを読んでいる保護者の方は私以上に子どもに教えられたこと、子どもから学んだことがあるのではないでしょうか。私が携わっている「教育」よりも保護者の方が日々行っている「子育て」の方が、はるかに子どもと接する時間も多く、それと同時に子どもの新たな発見や気づきも多いからです。「子育て」は「教育」以上に子どもから学ぶことの連続だと思います。「教師は子どもと一緒に成長していく」、これは教員をしていた時に先輩から言われた言葉です。実際に教員をしている際に、この言葉を実感することは多くありました。もちろん教師だけでなく、大人はみんな子どもから多くのことを学び、いろいろなことを教えられながら一緒に成長していくのだと思います。
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