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2021.06.04

vol.17 暗記科目と理解科目の違いと克服法

 

こんにちは。個別指導Wam香川、東山崎校副教室長です。

この教科は暗記教科とか、あの教科はホニャララ科目と分類分けをよく聞きますが、果たして暗記教科・理解教科と分けることができるのでしょうか?

 

それぞれの科目の特性を簡潔にまとめると…

 

☆暗記科目と言われるものは暗記の要素が多く、暗記しないと点数が取れない。

☆理解科目と言われるものには暗記要素が少なく、暗記では点数が取れない。

 

暗記科目に理解は必要ないのか、理解科目に暗記は必要ないのかというとそれぞれに暗記・理解要素が必要になります。

 

そして、結論から言うとどの教科にも暗記要素と理解要素があり、どの教科もまずは暗記です。

 

・英語は単語と意味・文法を覚える。

・国語は漢字と意味・文法を覚える。

・数学は定義・用語の意味を覚える。

・理科は用語と意味を覚える。

・社会は用語と意味を覚える。

 

暗記しなければならないことを暗記することから行わなければ問題文の意味すら理解できませんね。

 

しかし、闇雲に暗記をしても辛いだけです。闇雲だとしっかり定着できず、時間と共に急速に忘れていきます。ここで、暗記する方法の一つをお伝えします。

 

それは忘却曲線に従った記憶法です。

 

忘却曲線というのは、覚えたことが時間と共にどれだけ忘れるかグラフにしたものです。

このグラフの結果から言えることは「覚えたその瞬間に一番忘れる」ということです。

 

忘れることは悪い事ではありません。忘れることを認めることが大切です。

そして、同じことを繰り返すことで忘れるスピードを遅くすることができるようになります。

 

学校と塾から出される宿題は「記憶の定着」に必要なものです。決しておろそかにしてはいけません。たとえ、宿題が出なかったとしてもその日に学校で学んだことは、その日のうちに復習をしましょう。

 

そして、大切な事は同じ問題を何度も解くということです。同じ問題の答えを覚えるまで解くことで単語・用語だけでなく意味まで覚えることができます。

 

例えばの例を書いてみます…6月3日に学んだ内容を忘却曲線に従って勉強する方法です。

 

①6月3日夕方に自宅で復習する。

 

②6月4日に①と同じことをする。

 

③6月6日に①と同じことをする。

 

④定着まで2日おきに①をする

 

日を変えて復習します。記憶の中枢と言われる脳の海馬という場所があります。

何でもかんでも覚えていると記憶がパンクしてしまうので覚えることを取捨選択しています。

 

好きな事が覚えやすいのは海馬が取り込んでいるからです。しかし、ここで取り込まれなかった暗記すべきことは完全に忘れ割られている訳ではありません。

 

一定期間保留状態にされています。この保留状態になっている時に、暗記する内容を海馬に送ります。海馬は「また同じものが来た」となります。何度もやって来ることは「記憶する必要がある」と判断され、定着します。

 

海馬が保留状態の記憶を拾い上げるのには「好み」の問題があります。好きなことは覚えやすく、嫌いなことは覚えにくいということです。

 

ここで大切なのは嫌いなことはあまりしないから海馬に暗記する内容の届く回数が少ないという現実です。この回数を増やせはいいのです。

 

1回で3倍の効果を上げる方法があります。それは

 

 

「音読しながら書く」です。

 

 

音読しながら書くというのは、読むで1回・書くで1回・聞く(自分の音読)で1回と効率的に記憶しやすくできます。

 

ぜひ、実践してみてください。始めは少し大変かもしれませんが、コツをつかめば短時間で覚えることができるようになります。

 

そして、覚えることができれば待ちに待った「理解の領域」に進みます。

 

そもそも理解したとはどういう状態なのかという疑問が出ます。問題ができれば理解したという状態は間違いがないでしょう。しかし、その状態にするためにはどうすればいいのかということです。

 

それは、暗記した内容を自由に使いこなすことができる状態が理解したとなります。

 

暗記だけでは知識として「点」で存在しているにすぎません。「点」の状態の知識が活用できる場面は限られています。そこで「点」で存在している知識を繋ぎ「線」にする。

 

線と線のつながりが知識のネットワークを構築します。ネットワークが構築されると頭の中で映像が出来上がります。そして、付随するものがよりこのネットワークにつながり、教科の壁を越えます。

 

ネットワークが構築され教科の壁を越えた時、暗記する事・暗記し続けておかなければならないことが減ります。

 

小学校で最初に習う割合を例にします。割合の考えは理科・社会でもよく出てきます。

 

教科が変わっても割合の考え方の本質は変わりません。個々に覚える必要がなくなるということです。

各教科の用語は覚えておかなければなりませんが本質を覚えるのに比べれば些細なことです。

 

教科はその学習の系統をまとめたもので、それぞれの教科は繋がり合っています。暗記に要点が置かれやすい理科・社会ですが、理解科目の側面もあります。理科・社会で高得点を取る方法は暗記だけに頼らないということです。

 

そして、理解科目と言われる国語・数学・英語です。漢字・公式・単語を確実に覚えることです。

「暗記科目」と「理解科目」の両面をすべての教科は持っています。実技4教科と言われるものも同じです。

 

参考までに大学共通テストの理科・地歴・公民は暗記だけでは6割ぐらいで頭打ちになります。英語では、単語5000語は覚えておいてほしいですね!

 

 

 

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