こんばんは。多肥校木村です。みなさんはクラシック音楽がお好きですか?
私は正直、去年まで全く興味がありませんでした。というのも私が学生の頃はバンドブームの影響もあり、仲間と勉強の傍らベースにはまっていたこともあり「クラッシック音楽はつまらない」という今思えばすごく失礼な固定概念を持っていた、とても残念な大人でした。
バンドにはまっていた学生時代、音楽の先生にロックを否定された事も影響があるかもしれません(笑)
しかし、そんな私も昨年末に講師の先生から勧めてもらったCDで辻井伸行さんの演奏する「ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番」を聞いて…
「こんなメロディーがあるんだ…」
「すごくキレイな曲だな」
と気に入りTSUTAYAなどで気づけば辻井さんの曲を中心に10枚以上購入しクラッシックの虜になりAmazonプライムミュージックでダウンロードした曲を入れればもっと曲数は増えています。
世界で活躍している全盲のピアニストである辻井伸行さん本人についても興味深くファンになった一人でもあります。
というのもみなさんご存じの通り、辻伸行さんの母である辻井いつ子さんは、生まれて間もない伸行さんに目が見えない。
もちろん辻井さんの母親もプロのピアニストにしようとは考えていなかったそうです。
生後半年を過ぎたころ、ショパンの「英雄ポロネーズ」を聴くたびに、足をバタバタさせて喜びを表現したそうです。
そこから少しずつ音楽に対する好奇心を表現し始めたことで、辻井いつ子さんは母として『もしもこの子に音楽の才能があるのなら、何としても伸ばしてやりたい』と藁にもすがる想いでもあったのです。
以来、伸行さんの音楽の環境を整えることに手を尽くすようになったそうです。
「赤ちゃんだから」とか「目がみえないから」と諦めていたら、伸行さんの音楽の才能は埋もれたままだったかもしれません。
“子どもにはどんな才能があるかわからないから”と、たくさんの習い事をさせようとする保護者は少なくありません。
幼稚園・保育園の年少にあたる4歳の時点で習い事に通う子どもは79%になります。小学校2年生にあたる8歳になると、その割合は89%になるといわれています。
さらに1週間のうちに習い事に通う日数は、週1日が最多で36%。続いて週2日が29%。とありましたが、週3日以上通っている子どもはなんと35%にものなるそうです。(子育て情報を提供するサイト「いこーよ」が2018年1月に発表した調査結果より)
なぜ習い事をさせるのか。子どもはたくさんの可能性を秘めています。ただ期待していたほど成果が出なかったり、一方で親の期待以上の結果を出したりと、子どもにはどんな『才能』があるかわかりません。そうはいっても親からすると、「子どもって飽きっぽいから、すぐにやめちゃう」「最初だけで、結局長続きしないから意味ないのでは?」「才能がないのでは?」などと感じている保護者さまは、多いのではないでしょうか。
学校や社会でも評価される基準が少しずつ変わってきています。これまでは、勉強やスポーツができることが評価されてきました。
これからは、さらに「自分はこれが好き!」「これなら誰にも負けない!」といった、夢中になれる『才能』や『個性』をもっている子が可能性を広げて、周囲からも評価を得る時代だと考えます。
ただ、勉強やスポーツ、音楽、芸術などの習い事において結果を出すことも大切ですが、「興味を持つ」「なにかに熱中する」「楽しさを見つける」という経験こそが、『才能』を見つけることの源になるはずです。
さらに「もっと知りたい」「もっとできるようになりたい」と、脳が新たな情報を求めること。なにかにじっくり取り組むことは、思考力を伸ばすなど脳にとっても非常に効果的なのです。
子どもをよく観察して、どんなものに反応するのか、何をしているときに目を輝かせるのか、楽しそうにしているのか、それらを見極めることができたら、子どもの能力を伸ばすきっかけになるかもしれません。「子どものため」と思って、最初から安全な道を用意してしまいます。
しかしそれは、逆に子どもの可能性を狭め、潜んでいる才能や優れた能力を引き出すことを阻んでいるのです。子ども自身がなにを好きになるか、どんなことに興味を持つかは、いくら親でも予測できません。
「もし途中で挫折したり、飽きてしまったりしても、経験は人生のどこかで必ず生きる」といいます。なぜなら、途中まで覚えた手順や失敗への反省も脳に記憶されるからです。
「これは自分には向いていない」と早い段階で気づくことで、次の可能性に向けて歩き出せます。
私も普段の授業から子どもを通じて、気づくことが多々あります。
大リーグで活躍中の大谷翔平選手やフィギュアスケートの羽生結弦選手、イチローなどスポーツ選手やその他、活躍している人をみて、あの人は『才能』があるからだと、言っているのを聞いたことがあります。テレビで活躍している結果だけをみて話しているのだろうと思っていました。生まれ持った『才能』だけで、あれだけの活躍が出来れば人間じゃないと生徒たちに話をしています。私が思う才能とは、「最初から持っているものではなくて、磨いていくもの」ということ。
「才能がある」と言われる人は、自分が必要な時に磨くことが出来る、さらに必要であれば磨き方を変えて工夫している人なのだと思います。
逆に言えば、才能があると言われる人たちは皆この辛い時期を乗り越えているます。またズバ抜けて結果を出している人たちは、他の人たちを圧倒する練習を積んでいることもわかっています。
「そうやって努力ができることが才能」と考える人もいるかもしれません。
どんな親でも「うちの子は、才能がある!」「うちの子、天才かも!」「将来プロになれるんじゃないか⁉」と心の中で感じたことがあるのではないでしょうか。
未来ある子どもたちは、いつでも才能を開花出きます。そのためにも親であり私たち大人が常に正しく導くことが使命だと思います。
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