教室ブログ

2021.05.26

vol.8:内申点

高校入試の第一関門は『内申点』です。香川県教育委員会のHPには、『調査書の学習の記録と学力検査の成績は、同等に扱う。』とあります。そもそも「内申」とは、本人の成績を上級の学校へ内々に申し伝えることを意味しています。中学3年間の総合的な成績を記載した書類のことを「内申書」といい、学校によっては「調査書」と呼ばれることもあります。また、内申書に記載される点数を「内申点」といいます。

 

さらに内申書と通知書もちがいます。両方とも成績を通知するという点で同じと思われがちですが通知表は、学期ごとに成績を記載した書類であり生徒が自分自身の成績を把握するためのものです。つまり通知表は生徒が自分の成績を知るためのもの、内申書は受験校が生徒を知るためという違いがあります。

 

さて公立高校の入試は当日の試験だけで決まるのではありません。香川県の場合学力検査と内申書よって受験の合否を判断されます。

学力検査は中学3年生の3月に1教科50点満点、5教科×50点の合計250点満点、内申点は9教科220点満点の同等評価によって受験の合否を判断されます。学力検査は5教科ですが、内申点は実技4教科も含めた9教科でつけられます。

 

香川県の内申点の付け方について

1・2年生は

5教科(国語・数学・理科・社会・英語)

5段階×5教科=25点

4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)

5段階×4教科=20点

合計45点

3年生

5教科(国語・数学・理科・社会・英語)

5段階×2×5教科=50点

4教科(音楽・美術・技術家庭・保健体育)

5段階×2×2×4教科=80点

 

3年生では5教科は1・2年の2倍さらに実技教科においては4倍にもなるため「本番の試験は5教科だからという理由で普段の授業や定期テストや提出物などをおろそかにしていると、目標の高校に対して内申点が足りず入試直前になって志望校を変更」ということになりかねません。

推薦入試においては特に内申点が重視される傾向にあるため、内申点が高い生徒ほど受験に有利になります。公立高校はもちろんですが私立高校でも内申点と学力検査の両方が大切ということです。

 

 

2021年度から中学校学習指導要領が改訂されました。内申のつけられ方そのものが以前とは違うものになりました。新しい評価基準では、生徒の資質・能力を評価する「3つの柱」が主体となります。

 

1つ目の評定ポイントは、勉強に対する向き合い方です。授業の際に忘れ物をしていないか、提出物をきちんと出しているか、自分から発言しようとしているかなど、普段の授業態度が評価基準になります。

指導要領の改訂では、現代社会を「生きる力」を育てることが目的の1つとなっています。 そのため、この項目では「どのように社会や世界と関わっているか」「よりよい人生を送る努力をしているか」という、学習への主体的な姿勢が求められます。

 

2つ目の評定ポイントは、勉強の理解度です。学習の中で何を理解し、何ができるようになったのかが評価基準になります。例えば、習った単語や公式の丸暗記で、試験ではよい点数を獲得していても、本質的に理解できていなければ学力が身についているとはいえません。そのためこの項目では、各教科で学んだ内容について理解し、応用できるかたちで身につけていることが求められます。技能についても同様に、体育や美術などの実技科目において必要な技術を理解し、スキルを身につけていることが目標となります。

 

3つ目の評定ポイントは、生徒自身の考える力です。「生きる力」において最も重視される「問題解決能力」に関する項目とされ、理解していることやできることをどう使うかが評価基準となります。さまざまな問題に対し、学んだ知識や技能を活かしながら自ら考えたうえで答えを導き出すことができているのかを、テストを通じて評定します。また、授業などにおいて問題となる事柄を見つけ出し、仲間と協力して解決できる表現力も求められます。このように内申点は3つの観点から評価されていますが、教科によって重視する項目は異なります。また、主に5教科では定期テストの点数が重視され、実技教科では授業態度などの平常点が重視される傾向にあります。

 

内申点に影響を及ぼす学校での授業に積極的に参加できるため、授業への向き合い方や普段の授業でノートを使って学校での授業にいかせるように指導をしています。さらに英語検定や漢字検定を受けるは内申点アップにつながるため検定対策などもサポートしています。たしかに塾を考えられるきっかけとして、テスト結果は判断するために必要です。他にも次のようなことをよくお聞きします。

・テストの点数が下がった

・わからないことが出てきたから

・本人のやる気が出てから

・中学3年になってから

ご家庭によって判断される基準は様々ですが、中学1年生のうちから、さらには小学生のうちから受験にむけ入試はもちろん内申点を意識しテストだけでなく学校の授業からしっかり取り組むようにしましょう。

 

この記事をシェア

教室検索

  • 郵便番号で探す
  • 市区町村名・教室名で探す

\入力はカンタン30秒

フリーダイヤル® 0120-20-7733 受付時間:10:00~22:00(年中無休)