教室ブログ

2021.05.24

vol.6:時間の使い方

4月の新規開校からひと月ほどたちましたが、毎日のようにお問い合わせをいただきありがとうございます。私も地域のみなさまと面談を通じてお話しすることが日々楽しみです。

 

さて、先日小学生のお子さまとお母さんが面談に来られました。

お母さんから「うちの子はルーズで決めた時間を全然守らない。」という相談でした。

 

詳しく聞いていると、お子さんとお母さんのルールに遊ぶ前に必ず宿題を終わらせる、という約束を交わしているそうですが宿題に取りかかるまでがダラダラしてなかなか始めない。さらに遊ぶ時間が少なくなり、機嫌が悪くなるので遅くまで遊ばせてしまい、悪循環になっていました。

 

小学生の1週間にかける宿題の平均時間は2時間54分という結果がありました。学年別にみると、1年生は2時間22分で6年生は44分増えて3時間6分でした。最も平均時間が長かったのは、5年生の3時間19分でした。学校に行っている平日5日間に宿題をしているとすると、1日30分程度宿題をしているということになります。しかし、自習学習の目安としては小学生の平均学習時間は学年×15分といわれています。

皆さんのご家庭ではいかがでしょうか。

 

子どもは「友達と遊んだり、ゲームやYouTubeを見たり」など楽しいことを優先する傾向があります。

お母さんも子どものためを思い、宿題を後回しにさせず先に終わらせれば好きなだけ遊んでもいいという思いから約束をしているそうですが、子どもは気分屋さんです。「今はやりたくない」「〇〇の後で」など日によって気持ちが変化しています。

 

勉強はイヤイヤやっても決して身に付きません。むしろ逆に強制的にやらせようとすると宿題をすることが苦痛に感じるようになり、机に向かうこと自体が嫌になってしまいます。その姿にお母さんもイライラして子どもと口喧嘩になるケースをよく聞きます。

また小学生に限らず「時間の使い方が苦手」や「要領が悪くて心配」という相談は中高生でも多く聞きます。

 

恥ずかしながら、私も中学時代のはすごく時間にルーズな方でした。当時、担任の先生からよく激を飛ばされていたことを思い出します。私の勉強の仕方は人の意見はあまり聞かず自分のやりたい教科や教材計画も立てず黙々とやっていました。学校からの提出物の期限を忘れることがあわてて提出していました。そのため学習時間のわりには結果がでないことが続きました。ある定期テスト期間、当時はやっていたTVゲームでドラゴンクエストに夢中になり、寝る間も惜しんで夜中までこっそりやっていました。私世代のお父さん方はうなずいてくれていますよね(笑)。

もちろん勉強は全くできなかったのでテストの結果はご想像通りの結果でした。振り返れば当時の私は『時間』があたかも無限に続くかのように錯覚していました。

 

そんな私に担任の先生が「時間の大切さ」「時間の使い方」を教えてくれました。鮮明には記憶していませんが「時間は皆、同じだが大切に使う人とそうじゃない人は結果が大きく変わるぞ!」と何度も何度も話をしてくれたことを今でも先生には感謝しています。

 

それから「時間」について、ほんの少しですが大切に思うようになりました。さらに「時間の使い方」も工夫するようになりました。定期テスト前になると提出物はテスト発表の2週間前には終わらせることで、自分の苦手単元を見つけることができ、テスト勉強は苦手教科や単元を絞ることで自分にあった時間を無駄なく使う習慣を身につけることが出来ました。その結果、学習時間に応じて結果が出るようになりました。

 

上手な時間の使い方をするためには「ルール」と「計画」を明確化することが重要になってきます。

その時に気を付けてほしいことは子どもにとって無理のない範囲内で定めることです。例えば普段ゲームばかりしている子どもに対していきなり「毎日2時間勉強するようにしよう」と決めても絶対にこなすことはできません。子どもと改めて向き合い、その子に合った時間の使い方を見つけるようにしましょう。

 

・出来るようになるまでは、先に楽しいことをさせてみる。

・お母さんやお父さんが時間を見つけ子どもと一緒に机に向かってみる

など工夫の仕方もたくさんあります。

 

もちろん塾生には「時間の大切さ」「時間の使い方」については常々生徒面談時に何度も話していますし、定期テストの取り組み方についても同じやり方が合う生徒に指導をおこなっています。

そして「要領が悪くて心配、、、」という相談についても「時間の使い方」が間違っている子どもに多いと思います。まず時間は無限ではなく有限であるということを認識しましょう。

 

限りある時間の使い方を見直したうえで改めて目標を決めます。そして自分に合った計画を立てることからスタートです。時間の使い方は大人になるにつれ、言わずと大切だということは理解できますが、上手な使い方ができている人は少ないと思います。そんな私もまだまだ無駄な時間を使っていますが世の中には、同じ24時間なのに計画的に優位意義に使っている人は沢山います。時間を管理できるようになれば勉強だけでなく今後の人生に必ず必要なスキルとなります。

 

 

最後に私の大好きな野村克也監督の言葉で「時間は平等に与えられるが、結果は平等ではない。1日は誰にとっても24時間だ。時間は誰にも平等に与えられている。目的をもって過ごすのも、ただ無為に過ごすのも自由だ。しかし、その使い方によって、生じる結果は大きく変わってくる。決して平等ではない。」

 

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