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2021.05.13

【英語】andの後ろに注目!ー新潟県の入試問題から解説ー

英文を読む際に、and の後ろに注目すると、

文の骨格がつかめて読みやすくなることがあります。

 

and の意味は、もちろん「~と~」です。

なんで、こんな基本単語に注目するのかと思われる方も、当然いるでしょう。

けど、この基本単語 and は、なかなか侮れません。

 

まずは、一つ確認です。

and の前後には、文法的には同じものしか来ないということを、知っていますか?

 

具体的には、a book and a pen(本とペン)のように、

名詞と名詞をつなぐのはOKですが、

a book and happy(本と幸せだ)のように、

異なる品詞同士を、つなげなることはできないということです。

 

そんなの当たり前じゃん!と言わずに、

このことをきちんと意識して英文を読んでみましょう。

 

それでは、早速、今年の3月に行われた、新潟県の公立高校の入試問題に登場した英文で、

解説してみたいと思います。

 

Sakura saw a lot of things and people through the camera lens.

 

and の後ろには people という名詞が来ています。

ということは、この and は、a lot of things という名詞と people という名詞をつないでいると考えて、

a lot of things and people を「多くの物と人々」と、まとめてしまいましょう。

そうすると、「サクラは、多くの物と人々を、カメラレンズを通して見ました」と訳せます。

 

次の英文では、なぜ and の前ではなく、後ろに注目するのかを説明します。

まずは、and の後ろに何が来ているのか、よーく見て下さい。

 

It was a nice day and she felt a warm wind.

 

and の後ろには、she felt a warm wind という文が来ています。

つまり、この and は、文と文をつないでいるわけです。

もし and の前に注目すると、a nice day という名詞の塊ですので、

間違って、名詞と名詞がつながっていると判断してしまいます。

ですから、and の後ろに注目するわけです。

 

訳は、「晴れた日で、彼女は暖かい風を感じた」のようになります。

 

最後に、少しややこしい英文でやってみましょう。

 

It wasn’t easy for her to use it and take pictures.

 

この文には、it が二つ出てきます。

後半のitは、前文に出て来た the film camera を受けていますが、

ここでは、「それを」と訳して解説します。

 

さて、and の後ろは、take pictures という動作を表す言葉です。

この文には、wasn’t easy と use it という二つの動作を表す言葉があります。

さて、and は、take pictures と何をつないでいるでしょうか?

 

and が、文法的に同じもの同士をつなげているということを考えると、

この and は、過去形の wasn’t easy ではなく、

現在形の use it とtake pictures をつなげていると判断できます。

(厳密には、現在形ではなくて、不定詞の中の動詞の原形ですが、見逃してくださいな。)

つまり、「それを使い、写真を撮ること」が、一つの塊になります。

 

さらに、この文が、it~forーto~ 構文なので、

to 以下の内容を最初の it に置き換えて、

「それを使い、写真を撮ることは、彼女にとって、簡単ではなかった」となります。

 

and の後ろに着目して、何と何をつなげているのかを考えることは、

英文が複雑になればなるほど、威力を発揮します。

ぜひ、試してみて下さい。

 

中山校  渡辺

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